研究課題/領域番号 |
20K08330
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
重川 稔 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (00625436)
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研究分担者 |
小玉 尚宏 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (10623275)
巽 智秀 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (20397699)
疋田 隼人 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (20623044)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | TNF-α / 慢性膵炎 / オートファジー / ノックアウトマウス / TNF-alfa |
研究開始時の研究の概要 |
慢性膵炎では膵腺房細胞の持続的な細胞死と炎症、再生修復が繰り返され、最終的に不可逆 的な膵機能不全を来す。TNF-αはアポトーシスおよびネクロトーシスを誘導する一方、再生経路にも関与するサイトカインである。しかし、慢性膵炎におけるTNF-αの役割は未だ詳細な検討はなされていない。 本研究課題では、慢性膵炎の膵腺房細胞死機構におけるTNF-αの関与、また慢性膵炎で認め る炎症細胞浸潤および再生修復におけるTNF-αの影響を明らかにする。本課題遂行により慢 性膵炎病態形成におけるTNF-α上昇の意義を解明することを目的とする
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研究成果の概要 |
膵特異的Atg7欠損マウスは10週齢で膵腺房細胞脱落や線維化を伴う慢性膵炎像を呈していることが確認された。同胞との比較ではAtg7欠損マウスの血清TNF-αや膵組織mRNA発現に差はなかった。5、16、22、48週齢で同様の検討を行い、両群間で膵組織像や膵重量体重比に差を認めるものの、TNF発現に差は認められなかった。全身性TNF欠損マウスとAtg7欠損マウスを交配し、10週齢、16週齢においてAtg7欠損マウスとAtg7欠損TNF欠損マウスを比較したが、両群に組織像、膵重量体重比に差は認らなかった。今回検討したモデルマウスでは、慢性膵炎の病態形成におけるTNF-αの関与は否定的と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TNF-αはアポトーシスやネクロ―シスを誘導し細胞死機構のバランス制御、炎症や組織修復再生において重要な役割を果たしている分子である。実臨床においてTNF-α阻害薬や抗TNF-α抗体が抗炎症作用を示す一方で、組織修復再生には促進的に働くことが報告されている。慢性膵炎において細胞死機構の全貌は明らかではなく、細胞死機構の制御にTNF-αがいかに関与するかは明らかではない。本研究ではヒトの慢性膵炎と似た病態を呈する膵特異的オートファジー関連蛋白欠損マウスを用いてTNF-αの関与の検討を行ったが、本モデルマウスの病態形成におけるTNF-αの関与は否定され、他の慢性膵炎モデルマウスの検討が必要である。
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