研究課題/領域番号 |
20K08387
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
六車 直樹 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 徳島大学専門研究員 (90325283)
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研究分担者 |
高山 哲治 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (10284994)
佐野 茂樹 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 教授 (20226038)
佐藤 康史 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 特任教授 (80343383)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | がん幹細胞 / 光免疫療法 / オルガノイド / マウスモデル / 光免疫治療 / 膵がん / 分子イメージング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、膵癌診断のために近年施行されているEUS-FNA検体を用いて、多数例のヒト膵癌組織のオルガノイド培養を行い、オルガノイドライブラリーを作成する。これらを用いて治療抵抗性や転移・再発に関与する「がん幹細胞」に特異的に発現する分子を同定し、その分子に対する光感受性蛍光標識プローブを作成する。次いでin vitroで膵がん幹細胞の分子イメージングを行うとともに、特定波長のレーザー光照射により光免疫治療を行い、殺細胞効果を検討する。さらに、膵癌xenograftマウスモデルに光感受性蛍光標識プローブを投与し、局所レーザー照射を行うことにより、膵癌に対する光免疫療法の有効性を評価する。
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研究成果の概要 |
ヒト膵癌症例に超音波内視鏡検査下に針生検を行い、得られたサンプルから膵がんオルガノイドの培養に成功した。細胞イメージングでがん幹細胞のマーカーであるLGR5の発現を確認した。ヌードマウスの皮下に移植し、小動物モデルの作成に成功した。光免疫治療の効果を確認するため、代用モデルとして消化管間質腫瘍を移植したヌードマウスを用いて光免疫治療を施行した。コントロール群では腫瘍が増大したのに対し、治療群では腫瘍の消滅が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵癌において、ヒト膵癌検体から同定されたがん幹細胞マーカーを標的とする光免疫治療の治療体系が確立すれば、膵癌患者の予後やQOLを大きく改善する革新的な治療となる。また、本法が確立されれば、他癌腫への応用も期待できることから、医療効率や医療経済に大きな利益をもたらすことが予想される。
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