研究課題/領域番号 |
20K08401
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
柴田 玲 名古屋大学, 医学系研究科, 特任教授 (70343689)
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研究分担者 |
室原 豊明 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (90299503)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 血管新生 / 重症虚血肢 / 脂肪組織由来間葉系前駆細胞 / 幹細胞 / 創傷治癒 |
研究開始時の研究の概要 |
「脂肪組織由来間葉系前駆細胞を用いた重症虚血肢に対する血管新生療法」が効果を示す、その機序解明と優位性の評価を行う逆トランスレーショナルリサーチの遂行。具体的には、以下の4点に関して検討を行う。 1) ADRCsを用いた血管新生療法の治療効果を予測するバイオマーカーの探索 2) 創傷治癒におけるADRCsの役割検討 3) ADRCsを用いた血管新生療法の治療効果の機序解明 4) 生活習慣病がADRCsの血管新生療法へ及ぼす影響の検討
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研究成果の概要 |
高齢化社会の到来により、心血管病の患者数は顕著に増加している。このような症例に対し、血管新生療法は新たな治療戦略の一つとして確立されつつある。我々の研究の中で、重症虚血肢患者への脂肪組織由来間葉系前駆細胞移植は、疼痛の軽減や潰瘍サイズの縮小を示し、患肢切断も回避し得た。その機序としては、VEGF分泌調節や患部組織での炎症抑制効果、創部での創傷治癒促進効果などが考えられた。また、治療効果の予測因子として、血中のVEGF-Aアイソフォームや亜鉛濃度が有望である可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重症虚血肢患者では、切断を余儀なくされる症例は少なくない。切断を選択する前の新たな治療選択肢として、今回我々が行った「脂肪組織由来間葉系前駆細胞を用いた重症虚血肢に対する血管新生療法」が一定の効果を示した。また、その機序に関しても、その一部が明らかとなった。これらの成果は、「心血管系に対する安全で効果的な再生医療」の確立につながると考えられる。
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