研究課題/領域番号 |
20K08469
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
芦原 貴司 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (80396259)
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研究分担者 |
小澤 友哉 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (20584395)
奥山 雄介 滋賀医科大学, 医学部, 医員 (60867654)
原口 亮 兵庫県立大学, 情報科学研究科, 教授 (00393215)
稲田 慎 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 教授 (50349792)
中沢 一雄 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 教授 (50198058)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 分子心臓学 / 不整脈学 / 心房細動 / 非発作性心房細動 / リアルタイム可視化 / リアルタイム映像化 / in silico / 人工知能 / 不整脈 / カテーテルアブレーション / 映像化 |
研究開始時の研究の概要 |
発作性心房細動に対してはカテーテルアブレーションによる肺静脈隔離術が推奨されているが,非発作性心房細動(Non-PAF)においては心房筋における機能的興奮旋回すなわちローターの持続機構を併せて修飾する必要があると考えられるようになった.そこで研究代表者らが発明したオンライン・リアルタイム臨床不整脈映像化システムExTRa Mappingを用いて,可視化されたNon-PAFローターの動態解析を行い,ローターの特徴と制御方法,カテーテルアブレーション成績との関係,そして人工知能やin silico解析を導入したときのローター制御予測性と治療予後予測性など,今後取り組むべき課題を解決する.
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研究成果の概要 |
非発作性心房細動治療にはローターの持続機構の修飾が必要と考え,本研究では研究代表者らが発明したオンライン・リアルタイム臨床不整脈映像化システムExTRa Mappingを利用し,ローターの特徴や制御方法,カテーテルアブレーション成績との関係,人工知能(AI)やin silico解析導入時のローター制御と治療予後予測性の課題を扱った.期間当初は新型コロナウイルス感染症のため進捗が遅れたが,その後,ローターに対する興奮動態解析やin silico・AI解析等を行い,Non-PAF維持機構について明らかにするとともに,システムの精度向上とローターの時間再現性や制御予測性にかかるAI研究も推し進めた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心房細動の治療はカテーテルアブレーションが第1選択で,肺静脈隔離術が標準術式であるが,非発作性の長期に持続する心房細動にはあまり有効でない.本研究では,我々が発明した臨床不整脈映像化システムExTRa Mappingを用いた臨床研究と,コンピュータシミュレーションと人工知能による基礎研究により,心房細動の持続性にかかるローター(機能的興奮旋回)の特徴と,その制御方法について調べた.今後も追加研究は必要だが,これまでに明らかにした範囲だけでも,非発作性心房細動のカテーテルアブレーションに理論的根拠を与え,成績向上に繋げることができ,テーラーメイド医療の実現に向けた一歩を踏み出せたと考える.
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