研究課題/領域番号 |
20K08479
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
早川 正樹 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (30516729)
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研究分担者 |
松本 雅則 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (60316081)
井上 雄介 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (80611079)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | von willebrand factor / 後天性フォンヴィレブランド症候群 / フォンヴィレブランド因子 / AVWS / VWF / 人工心肺 / ADAMTS13 / 補助人工心臓 / 心臓弁膜症 |
研究開始時の研究の概要 |
この研究の根幹は「AVWSの病態を明らかにし、ADAMTS13阻害薬によってその治療法を開発することを目指す研究」である。共同研究者である井上らとともにVWFを切断する剪断応力が循環補助装置のどこに致命的な問題があるかを解明する。また、その切断の差を定量するための検査方法を確立し、臨床応用することを目指す。また、実際に臨床応用した際にその異常の「カットオフ値」を解析して臨床応用を目指す。また、今回作成する実験モデルADAMTS13活性が低下する血栓性疾患において、その病態解析として利用が検討されている。研究を通して開発したモデルを標準化・特許化することで、他分野での研究に応用される標準化を目指す。
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研究成果の概要 |
1)後天性フォンヴィレブランド症候群(AVWS)の機序の解明のため1)AVWSをin vitroで再現する実験機を作成した。2022年度までに特許化を終了し、すでに様々な研究者がこれを利用 して研究方法として標準化としてしつつある。2)AVWSの診断、出血リスク、重症度の解析として奈良県立医科大学における人工心肺を利用した手術症例の周術期の患者のVWFマルチマー解析を行った。出血所見を認めない症例でも高頻度で高分子VWFが欠損していることを明らかにし、高分子VWFの欠損と出血事象にばかり注目されていたが、術後の肺血栓塞栓症などの血管閉塞を示すマーカーとしてVWFが有用である可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
後天性フォンヴィレブランド症候群(AVWS)の機序の解明のため1)AVWSを再現する実験機を作成し学会報告した。今後研究方法として標準化としてしつつあると思われる。今後、VWFがどのような条件で切断されるかの実験の礎を築くことに成功した。2)AVWSの診断、出血リスク、重症度の解析として奈良県立医科大学における人工心肺を利用した手術症例の周術期の患者のVWFマルチマー解析を行った。出血所見を認めない症例でも高頻度で高分子VWFが欠損していることを明らかにした。高分子VWFの欠損と出血事象に注目していたが、肺血栓塞栓症などの血管閉塞を示すマーカーとしてVWFが有用である可能性が示された。
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