研究課題/領域番号 |
20K08482
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
長友 祐司 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 内科学, 准教授 (70348647)
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研究分担者 |
香坂 俊 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (30528659)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 心不全 / 自己抗体 / 腸内細菌 |
研究開始時の研究の概要 |
心不全患者で検出される抗心筋自己抗体においてそのサブクラスにより生理的作用に相違があるか、また発生機序の一つとして腸内細菌異常の関与について明らかにすることを目的とする。 心不全急性増悪患者を対象として血液・便検体採取を行う。血中抗心筋自己抗体(β1アドレナリン受容体抗体、M2ムスカリン受容体抗体)の測定を行う。自己抗体陽性の患者血清よりIgGを抽出し、ヒト心筋培養細胞に添加し、その作用をIgG3/non-IgG3で比較検討する。便検体から腸内細菌叢の網羅的解析を行い、IgG3/non-IgG3自己抗体の有無と腸内細菌叢データの相関、予後との関連につき解析を行う。
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研究実績の概要 |
現在防衛医科大学校病院に入院する心不全急性増悪患者を対象として患者登録を進めている。当初の計画通り、2020年度から2023年度にそれぞれ約100名の患者登録を行い、臨床データの登録、ほぼ全例の血液検体を採取を完了している。また、退院後1年ないし2年以上経過している症例について退院後イベント(心血管死、非心血管死、心不全再入院、脳卒中など)のデータ収集を完了している。 腸内細菌叢解析のための便検体については患者対象に一定の除外基準があり、2023年5月現在87例採取している。血中抗心筋自己抗体(β1アドレナリン受容体自己抗体、M2ムスカリン受容体抗体)の測定順次測定を行っている。これまでの実績通り、各自己抗体についてIgGで40%程度、IgG3サブクラスについては20%程度の陽性率であることが確認できた。また、心不全の原疾患、収縮障害、拡張障害いずれにおいても自己抗体が検出されていることが確認された。さらにβ1アドレナリン受容体自己抗体のIgG3サブクラス陽性者では院内死亡率が有意に高率であった。 自己抗体陽性の血清からIgGを抽出する作業を開始している。またレンチウイルスを用いてヒト心筋培養細胞(H9c2細胞)へのβ1アドレナリン受容体、M2ムスカリン受容体遺伝子導入を行い、同蛋白が安定して発現していることが確認できた。心筋細胞のCaハンドリング(Ca電流)測定の実験系も確立し、抗体を添加したfunctional assayのpreliminary assayを行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
患者登録は当初の予定通りにおこなっている。自己抗体の測定、それに基づく臨床データの解析も順調に進んでいる。functional assayのpreliminary assayを開始しており、順調に進展していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
患者登録、自己抗体測定は今後も継続する。functional assayについては本実験へ進める。臨床データの更なる詳細な解析を行う。便検体については外注測定となるためある程度検体数がそろったところで委託を行う。
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