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アレルギー性気道炎症における侵害刺激受容体TRPV2の役割

研究課題

研究課題/領域番号 20K08513
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

前澤 裕子  千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (00724923)

研究分担者 中島 裕史  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (00322024)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワードアレルギー性気道炎症
研究開始時の研究の概要

気管支喘息患者では気温変化や大気汚染物質等の刺激により急性増悪をきたすが、その分子メカニズムは依然不明である。本研究では物理化学刺激を感知する侵害刺激受容体であるTRPV2に着目し、喘息におけるその役割の解明を研究目的とした。具体的には、アレルギー性気道炎症におけるTRPV2の詳細な発現解析、細胞種特異的TRPV2欠損マウスにおける気道炎症の解析、TRPV2により制御される遺伝子の網羅的な探索などを行う。さらにTRPV2及び関連遺伝子発現と喘息の病態指標とを照らし合わせることで新規治療法の開発に向けたさらなる病態解明を目指す。

研究成果の概要

気管支喘息の有病率は増加傾向にあり、病態解明に基づくさらなる治療法の開発が求められている。本研究では、アレルギー性気道炎症におけるTRPV2の役割に焦点を当て、その機能を明らかにすることを目的とした。その結果、気道および肺におけるTRPV2発現がCD4陽性T細胞、樹状細胞、自然リンパ球(ILC)、気道上皮細胞、および好酸球等の炎症細胞および非炎症細胞において認められ、アレルギー性炎症の慢性炎症抑制に関与する可能性を明らかとした。また、各種転写因子欠損細胞の知見から、炎症細胞機能に関与する可能性を明らかとした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

気管支喘息の標的特異的治療法としてIgEやTh2サイトカイン特異的抗体製剤が重症例に限定して使用される一方で、軽症例から重症例までに共通して治療薬の中心となっているのは依然としてステロイドやβ2受容体刺激薬といった非特異的治療法であり、病態の解明に基づいたさらなる治療法の開発が求められている。気管支喘息の病型のうち最も有病率の高いアレルギー性喘息の機序の解明は、アレルギー性鼻炎や結膜炎など即時型アレルギーの病態を共通とする疾患の解明にも寄与するため、社会的意義が高いと考えられる。今回焦点を当てたTRPV2に関する知見は未だ少なく、アレルギー疾患のさらなる解明に寄与するものと考えられる。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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