研究課題/領域番号 |
20K08523
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
鎌田 浩史 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任講師 (60528545)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 肺炎球菌肺炎 / 肺炎球菌性肺炎 / Sectm1a / 好中球 / 気道上皮細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
肺炎球菌により引き起こされる肺炎は市中肺炎の原因として最も頻度が高く、近年の抗菌薬やワクチンの開発にもかかわらず、とりわけ高齢者や糖尿病、慢性閉塞性肺疾患などの基礎疾患を有する人々においてしばしば重症化し致命的となることもある。このような現状から、より優れた抗菌薬の開発だけでなく、いかに生体が肺炎球菌を排除し、その身を守っているか、より細部にわたり解明することは新たな治療戦略の構築に貢献しうると考えられる。 本研究では、気道の上皮細胞が産生するSectm1aというサイトカインが、肺の免疫系細胞に作用し、肺炎球菌感染に対する免疫反応を調整する機序を明らかにしていく。
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研究成果の概要 |
肺炎球菌感染時に気道上皮が産生するSectm1aが肺への好中球の遊走に及ぼす影響を解明することを目的としている。本研究の特徴として、Secmt1ノックアウトマウスを用いた解析を行うことで生体でのSectm1aの機能を明らかにしつつあることが挙げられる。特定のリンパ球サブセットにSectm1aが作用し、好中球の遊走を調整していることが分かり、その機序の解明を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
最も市中肺炎のなかで頻度が高く、糖尿病や肺気腫など基礎疾患のある患者においてしばしば重症化する肺炎球菌肺炎の病態をより詳細に解明し、抗菌薬に加えたあらたな治療薬、治療戦略の開発につなりうる研究である。
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