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LncRNAを介した間質性肺炎合併肺癌の発症・進展機構解明とバイオマーカー開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K08527
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関東京医科大学

研究代表者

小山 信之  東京医科大学, 医学部, 兼任教授 (30353460)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード非小細胞肺癌 / 間質性肺炎 / LncRNA / RNA-seq / Exosome / 間質性肺炎合併肺癌 / lncRNA / エクソソーム / バイオマーカー / 非コードRNAネットワーク
研究開始時の研究の概要

間質性肺炎と肺癌は高率に合併し、共通の発症・進展機構が示唆されているが、不明な点が多い。一方、エクソソームで高発現する長鎖非コードRNA(lncRNA)は、肺癌の浸潤・転移、肺の線維化に関わる上皮間葉転換を制御するが、間質性肺炎合併肺癌との関連は報告がない。
本研究ではLncRNAシーケンス解析を用い、間質性肺炎合併肺癌の間質性肺炎と肺癌の病変で共通の発現変化を示すlncRNAを特定し、lncRNAの標的分子と非コードRNAネットワークの同定から、間質性肺炎合併肺癌の発症・進展機構を解明する。更に末梢血エクソソームのlncRNA発現解析から、間質性肺炎合併肺癌の早期診断・治療マーカーを開発する。

研究成果の概要

外科切除された間質性肺炎合併非小細胞肺癌3例の癌組織と癌周囲間質性肺炎組織、間質性肺炎非合併非小細胞肺癌4例の癌組織と癌周囲正常肺組織からtotal RNAを抽出し、RNA-seq解析を行った。正常肺、間質性肺炎非合併肺癌と比較して、間質性肺炎合併肺癌および間質性肺炎では392の長鎖非コードRNA(lncRNA)、マイクロRNA、mRNAが共通して有意に発現変化していた。間質性肺炎と肺癌の共通発症・進展機構に対する鍵となりうる96遺伝子に注目して機能解析を進め、さらに患者血液中のエクソソームにおける17のlncRNA発現解析から、間質性肺炎合併非小細胞肺癌に対するバイオマーカーを同定している。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で同定した間質性肺炎合併非小細胞肺癌の間質性肺炎と肺癌で共通に発現変化を示す長鎖非コードRNA(lncRNA)群は、間質性肺炎合併非小細胞肺癌特有の発症・進展に関与すると考えられ、lncRNAの機能解析から間質性肺炎合併非小細胞肺癌の新規発症・進展機構の解明が可能となる。さらに、間質性肺炎合併肺癌患者末梢血液中エクソソームにおけるlncRNA発現解析結果から構築しているlncRNAセットは、間質性肺炎合併非小細胞肺癌の発症等を予測する因子となり得る。本研究の成果は、早期診断、治療が困難な間質性肺炎合併非小細胞肺癌に対する新たな治療薬及び低侵襲なバイオマーカーの開発へ結びつくと考えられる。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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