研究課題/領域番号 |
20K08562
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
横田 雅也 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (70721950)
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研究分担者 |
田中 繁 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (30822051)
岩田 有史 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (90436353)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 気管支喘息 / 気道上皮細胞 / STAT3 / SCD1 / 喘息 / アレルギー性気道炎症 / 炎症記憶 |
研究開始時の研究の概要 |
気管支喘息は、アレルギーにより慢性的に気管支が炎症を起こす疾患である。複数の疫学研究により、過去に発作を起こしていることと、強い発作が強く相関することが示されている。このことは一旦起こったアレルギー性炎症により、炎症が治まった後も発作を生じやすい状態が記憶されていることを示唆している。一方、近年の研究は気道上皮細胞(気管支等の内側を覆う細胞)がアレルギー性の炎症を起こすのに重要な働きを持つことを示した。以上のことから、本研究では気道上皮細胞が炎症を記憶する能力を持ち、その“炎症記憶”が治りにくい喘息の病態に関与すると仮説を立て、“炎症記憶”のアレルギー性炎症における役割、その仕組みを解明する。
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研究成果の概要 |
気道上皮は2型ヘルパーT細胞や2型自然リンパ球の活性化を介してアレルギー性炎症の発症や進展に重要な役割を果たしているが、気道上皮に発現する転写因子STAT3の役割はいまだ不明な点が多い。本研究者は、チリダニ抗原誘導性気道炎症モデルと次世代シークエンサーを用いて、気道上皮細胞に発現するSTAT3とその下流の脂質代謝酵素であるSCD1(stearoyl-CoA desaturase 1)の軸が、アレルギー性気道炎症の抑制に重要な働きをしていることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アレルギー性気道炎症における上皮細胞STAT3の役割として、SCD1を介した炎症抑制という新たな知見を示し、喘息の新規治療標的を見出した点で大きな意義がある。
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