研究課題/領域番号 |
20K08563
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
|
研究機関 | 日本医科大学 (2022) 金沢大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
笠原 寿郎 日本医科大学, 医学部, 教授 (30272967)
|
研究分担者 |
曽根 崇 金沢大学, 医薬保健学総合研究科, 特任准教授 (30420334)
木村 英晴 金沢大学, 附属病院, 講師 (40444202)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 免疫原性細胞死 / アポトーシス / 細胞老化 / オートファジー / シスプラチン / ペメトレキセド / パクリタキセル / カルレティキュリン / HMGB1 / EGFR遺伝子変異陽性肺癌 / Kras変異陽性肺癌 / 細胞障害性抗癌薬 |
研究開始時の研究の概要 |
研究は3点からなり、①in vitro, in vivoにおけるICDの誘導能の評価、②抗原提示細胞への影響 ③臨床検体を用いたICDと臨床像との関連の評価からなる。特に臨床検体を用いてICDを評価することで、抗癌剤とICIの併用療法の基礎的な理解を深める。
|
研究成果の概要 |
肺癌培養細胞を用いて抗悪性腫瘍薬がもたらす免疫原性細胞死に関して検討した。本研究において細胞障害性抗癌薬は免疫原性細胞死をもたらさないが、細胞が死に至る過程で様々なメカニズムが働き、異なった経路をたどることが判明した。シスプラチンは直接的にアポトーシスを誘導するが、ペメトレキセドでは直接的にはアポトーシスを誘導せず異なった機序が示唆された。シスプラチンとペメトレキセド併用ではパクリタキセルでは細胞老化を抑制することが示された。多様な細胞死が誘導されることが示され、今後の免疫療法との併用の選択に有用と考えられる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において細胞障害性抗癌薬は免疫原性細胞死をもたらさないが、細胞が死に至る過程で様々なメカニズムが働き、異なった経路をたどることが判明した。シスプラチンは直接的にアポトーシスを誘導するが、ペメトレキセドでは直接的にはアポトーシスを誘導せず異なった機序が示唆された。パクリタキセルでは細胞老化を抑制することが示された。多様な細胞死が誘導されることが示され、今後の免疫療法との併用の選択に有用と考えられる。
|