研究課題
基盤研究(C)
1)Meflinの正常腎ならびに疾患モデルマウスにおける発現を正常マウスならびにMeflinノックアウトマウスを用いて解析する2)Meflin陽性細胞の腎線維化に関する役割をMeflin-CreERT2;Rosa26-LSL-tdtomatoマウスを用いて経時的・空間的に系譜追跡し解明する3)Meflin-ZsGreen-DTR-Creマウスを用いてMeflin陽性細胞を消去し、その役割を解明する4)Meflinの発現を誘導することにより、腎線維化進展や臓器不全の予防につながる治療法を開発する
正常マウスならびにMeflinノックアウトマウス、Meflin-CreERT2;Rosa26-LSL-tdtomatoマウスを用いて、解析した。またMeflin-ZsGreen-DTR-Creマウスを用いてMeflin陽性細胞を消去し、その役割を解明した。これらの手法を用いる事により、Meflinは抗線維化作用を持つ分子であり、腎臓におけるPMCの新規サブグループのマーカーになりうること、また腎障害時にはMeflin陽性細胞が増殖・分化し腎臓の線維化、組織修復に寄与することが示唆された。
腎線維化に関する研究は熾烈を極めており、様々な視点に基づいたアプローチが成されている。腎線維化には主に腎間質の間葉系細胞が関与するが、近年の研究ではPericyteを含む血管周囲間葉系細胞(Perivascular mesenchymal cell: PMC)がMyofibroblastに分化し、線維化の中心的な役割を担っていることが報告されている。今回我々は、Meflinは抗線維化作用を持つ分子であり、腎臓におけるPMCの新規サブグループのマーカーになりうること、また腎障害時にはMeflin陽性細胞が増殖・分化し腎臓の線維化、組織修復に寄与する可能性を見出した。
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Sci Rep.
巻: 12(1) 号: 1 ページ: 5389-5389
10.1038/s41598-022-09331-5
https://www.nagoya-kidney.jp/regeneration
https://www.med.nagoya-u.ac.jp/kidney/research/regeneration.html