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高温環境によるCKD発症の病態解明と細胞老化制御を介した治療標的の探索

研究課題

研究課題/領域番号 20K08607
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

佐藤 由香  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (60846864)

研究分担者 石本 卓嗣  愛知医科大学, 医学部, 教授 (00534835)
前田 佳哉輔  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (00836306)
小杉 智規  名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (90584681)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワードCKD / 細胞老化 / 昇熱ストレス / 老化 / CKDu / 高齢者 / ヒートストレス / 加齢 / 熱ストレス
研究開始時の研究の概要

暑い環境での体温上昇が慢性腎臓病(CKD)を惹起進展させるという新しい病態が報告されている。日本でも夏の気温上昇に伴い、熱中症の発症率・死亡率が特に高齢者で増加しており、熱ストレスによる腎障害の病態解明は本邦でも望まれる。申請者らは、繰り返す高温暴露により腎障害に進展する動物モデルを作成した。同モデルで長寿遺伝子Sirtuin1(Sirt1)の低下を認めたことから、病態への老化の関与が疑われた。そこで本研究では、まずは個体老化に注目し加齢が熱ストレス誘導性腎障害のリスクであることを老化促進マウスを使い検討する。さらに細胞老化における熱ストレスの分子病態を解明し、新たな治療標的を探索する。

研究成果の概要

日本のCKD患者で、夏期の血圧低下が、AKIからCKDに進展することが報告されている。また中央アメリカなどで報告された原因不明のCKDは、昇熱ストレスが原因の一つとわ疑われている。我々は、過去に動物モデルで昇熱ストレスが直接腎障害を起こすことを示した。本研究では、温度管理下で小動物飼育が可能な設備で、長期の高温環境暴露による慢性的な腎障害を検討した。さらに、老化との関連を探求した。慢性的な昇熱暴露により、高齢マウスだけ腎機能が悪化した。若年マウスでも、昇熱ストレス下では腎組織のp16亢進やFOXO3低下など、細胞老化の惹起が確認され、昇熱ストレスが尿細管細胞老化をもたらすことが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

地球温暖化の影響で、昇熱ストレスによる腎障害は、今後世界の広い地域で問題化することが予想されており、日本も例外ではない。高齢者は熱中症に罹患しやすく重症化しやすいことがわかっており、熱中症による急性腎障害は脱水や横紋筋融解症が主たる原因とされてきた。が、本研究により繰り返す熱暴露が、脱水や横紋筋融解症とは独立して腎障害をもたらし、慢性腎不全に進展することを証明した。また、若年個体でも昇熱ストレスが早期から尿細管細胞の細胞老化の原因となり、CKDを進行させることを示した。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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