研究課題/領域番号 |
20K08633
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
横井 秀基 京都大学, 医学研究科, 講師 (90378779)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 心腎連関 / 慢性心不全 / 急性腎障害 / 虚血再灌流障害 / 虚血再灌流 / 心不全 / ポドサイト / ナトリウム利尿ペプチド / 一側尿管結紮 / 腎不全 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、心臓と腎臓の生理学的・病理学的な密接な関係性を「心腎連関」と呼称し、包括的な病態理解・治療介入探索が検討されるようになってきている。心臓・腎臓の一方に生じた障害が、他方にも影響して障害を引きおこすcardio-renal syndrome (CRS)という疾患概念も広く受け入れられている。本研究は心不全マウスを用いて、そのマウスに腎障害を起こすことにより心腎連関の機序を解明する研究である。
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研究成果の概要 |
本研究では心腎連関の分子機序解明を目的として、dnNRSF-Tg心不全マウスにおいて、片腎摘を行った後に腎動脈の虚血再灌流を行った。心不全マウスにおいては野生型マウスと比して、血清Crと血清BUNは有意な上昇を認め腎機能が悪化していた。また心不全マウスでは、全腎RNAにおいてCcl2、Lcn2の発現上昇を認め、炎症ならびに尿細管障害が増強していることが示唆された。これらの結果から心不全状態において腎障害が発症すると炎症反応の増悪を伴い腎機能がさらに悪化することが示された。さらに全腎のマイクロアレイではPsma1, Lrit1, Sdr16c6が増加することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性心不全がある患者さんは腎機能が悪いことが多く、また心不全の増悪時には腎機能も悪化することが分かっていました。本研究は心不全状態の場合に、腎動脈を一時的に阻血し再灌流することにより腎臓に障害を与えるモデルを使用して、腎機能がなぜ悪くなるのかについての機序解明を目的とした研究です。本研究の成果により、心不全患者の腎機能を早期に発見するマーカーの検出や、機序解明により腎機能悪化防止できる治療法の開発につなげることを目標としています。
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