研究課題/領域番号 |
20K08634
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
井上 和則 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (10631301)
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研究分担者 |
安田 聖一 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (00869927)
島田 果林 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (60814770)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 慢性腎臓病 / ビタミンD / 骨格筋 / ビタミンD / 骨格筋萎縮 / ビタミンD受容体 / 心筋 / サルコペニア / 心筋肥大 |
研究開始時の研究の概要 |
慢性腎臓病は骨格筋の減少やサルコペニアの危険因子である。CKD患者はビタミンD (VD)活性化障害や、VD欠乏が生じやすい。これまでVDの骨格筋への作用についていくつかの報告はあるものの、①骨格筋でのVD receptor (VDR)による転写調節機構、②骨格筋のうち赤筋線維と白筋線維間でのVDRによる転写調節機構の相違については明らかではない。本研究はVdr KOマウスの骨格筋を用いた網羅的クロマチン構造解析及びプロテオミクス解析により骨格筋におけるVDR遺伝子転写調節領域及びVDR共役因子を見出す事で①・②の課題を明らかにし、CKD患者のサルコペニアに対する新規治療法の基盤創生に繋げる。
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研究成果の概要 |
ビタミンD受容体ノックアウトマウス及びコントロールマウスの骨格筋重量を測定し、遅筋(ヒラメ筋)及び速筋(長趾伸筋)共に有意に筋萎縮を呈する週齢を見出し、同時期の骨格筋における遺伝子発現をRNA sequence(RNAseq)により網羅的に解析した。また慢性腎不全モデルである、5/6腎摘マウスを作成し、同様に筋萎縮を呈する週齢の骨格筋における遺伝子発現をRNA sequence(RNAseq)により網羅的に解析した。両RNAseq解析にて得られた発現変動遺伝子のうち共通の遺伝子を候補遺伝子として抽出し、候補遺伝子の発現制御機構について、転写因子を中心に解析を行っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会を迎え、慢性腎臓病患者も高齢化しており、筋力低下による転倒、骨折が医療的、医療経済的な問題となっている。本研究により慢性腎臓病の進展による骨格筋萎縮の分子機序が明らかとなれば、これまで候補治療薬とされてきた活性型ビタミンDなどと併用もしくはそれらに代わる新規治療薬創生の分子基盤となり得る。
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