研究課題/領域番号 |
20K08672
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
森実 真 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (80423333)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 表皮角化細胞 / 乾癬 / IL-39 / EBI3 / EBV-induced gene 3 |
研究開始時の研究の概要 |
尋常性乾癬は表皮肥厚および好中球・T細胞浸潤を特徴とする慢性炎症性皮膚疾患である。表皮角化細胞は過剰な細胞増殖と免疫応答を示し、病態形成に大きく関与する。 Ramnathらは表皮角化細胞におけるp19とEBI3(EBV-induced gene 3)のヘテロダイマー“IL-39”の存在を報告した。一方で、EBI3を含むヘテロ二量体サイトカインとして、他にIL-27(EBI3とp28)およびIL-35(EBI3とp35)が挙げられる。 本研究で我々は乾癬病変部表皮角化細胞産生EBI3含有サイトカイン(IL-27、IL-35、IL-39)の蛋白発現の有無、および乾癬病態形成への関与について検討する。
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研究成果の概要 |
乾癬病変部表皮角化細胞産生EBI3含有サイトカイン(IL-27、IL-35、IL-39)について、それらの発現の有無について検討した。乾癬病態に類似の刺激で培養した正常ヒト表皮角化細胞において、EBI3の発現が転写レベルで増強することを見出した。また、蛋白レベルではEBI3をモノマーとしては検出出来たが、IL-27、IL-35、IL-39として検出することは出来なかった。これらの結果から同細胞がIL-27、IL-35、IL-39を産生しているとは考えにくく、EBI3モノマー・ホモダイマー・ホモトリマーあるいは未知のヘテロダイマーなどを産生している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乾癬病変部表皮角化細胞は過剰な細胞増殖と免疫応答を示し、病態形成に大きく関与している。我々の研究は同細胞がIL-39を発現していないことを示唆した。本研究成果は乾癬の病態解明に貢献するのみならず、新規治療剤の開発に繋がる可能性がある。
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