研究課題/領域番号 |
20K08678
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
津田 英利 自治医科大学, 医学部, 助教 (30414923)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 乾癬 / Psoriasis / GWAS / SNP / PTRD / Cavin1 / 遺伝子発現 / PTRF/Cavin1 / SNPs / psoriasis / genome editing / 表皮細胞 / ケラチノサイト / PTRF/Cavin-1 / 遺伝子機能解析 |
研究開始時の研究の概要 |
炎症性皮膚疾患である乾癬治療は、生物学的製剤により飛躍的に進歩したが、まだ完治に至る疾患ではない。その原因には、様々な遺伝子が絡み合う複雑な病態と、まだ明らかにされていない遺伝子の関与が考えられる。本研究では、新規な乾癬関連遺伝子候補としてpolymerase I and transcript release factor (PTRF/Cavin-1)に着目し、乾癬病態とどの様に関係するかを明らかにする為に、ゲノム解析で見つかった1塩基置換変異と遺伝子発現や機能との関連を、培養細胞と乾癬モデルマウスを用いて明らかにする。
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研究実績の概要 |
今回、新たに乾癬病態と関連すると報告されたSNPについて、機能解析を試みた。その中で、GWAS解析で示されたPTRF/Cavin1のSNPに注目して解析を行った。このSNPは遺伝子のintron上に存在しており、またlocusもexonに近い部分では無く、ほぼ中央部分に存在していた。この場合、単なるマーカーとして用いられることが多いが、病態との関連、遺伝子機能との関連にも興味がもたれる。そこで、ゲノム編集を用いて、in vito上でSNPの導入を行い、遺伝子機能に影響があるか否か、検討を行うこととした。今回用いたHaCaT細胞は、このSNP周辺を調べたところ、正常であることが解ったので、この細胞をコントロールとし、CRSPR/Cas9システムを用いて、SNPの導入を試みた。いくつかクローンを取得できたが、欠損変異が殆どで、目的のSNPを導入することは出来なかった。そこで欠損が少ないクローンを選抜し、PTRF遺伝子の遺伝子発現解析を行った。またこの遺伝子の上流には、乾癬病態と深く関わるSTAT3が存在する。そこでPTRF遺伝子に近いSTAT3とATP6Vについても同様に遺伝子発現解析を行った。その結果、それぞれの遺伝子発現には大きな変化は無かった。乾癬患者の皮膚を用いた遺伝子発現の検討では、健常部に比べ、皮疹の中央に行くにつれて、PTRFの発現が低下することが明らかとなった。また、組織の免疫染色の結果より表皮、真皮両方に発現していることが明らかとなった。このことから、表皮細胞、真皮細胞の増殖に何らかの影響を及ぼしていることは推測されるが、詳細は今後のさらなる検討が必要である。
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