研究課題/領域番号 |
20K08685
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
横山 洋子 群馬大学, 医学部, 技術専門職員 (00241901)
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研究分担者 |
茂木 精一郎 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20420185)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 全身性強皮症 / 皮膚線維化 / 間葉系幹細胞 / エクソソーム / MFG-E8 / 線維化 / 皮膚硬化 / 強皮症 |
研究開始時の研究の概要 |
全身性強皮症は、皮膚および内臓臓器の線維化、血管異常、免疫異常(自己抗体)を特徴とする原因不明の自己免疫性疾患である。 我々は、間葉系幹細胞(MSC)から分泌されるエクソソームの膜に多く存在するMFG-E8が皮膚線維化の抑制機序の一部に関わると考え、MSC由来エクソソームおよびエクソソームに含まれるMFG-E8が強皮症の皮膚線維化に関与するのかどうかについて、MSC由来エクソソームおよびMFG-E8 WT/KOマウス由来MSCから産生されるエクソソームを強皮症マウスモデル(ブレオマイシン誘導皮膚線維化マウス、Tight skinマウス)に投与し、皮膚線維化への影響を明らかにする。
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研究成果の概要 |
間葉系幹細胞(MSC)から分泌されるエクソソームが全身性強皮症の皮膚線維化への抑制作用を示し、その膜に存在するmilk fat globule-EGF-factor 8 (MFG-E8)がその作用機序にかかわっているのではないかと考え、検討を行なった。我々は、強皮症モデルマウスおよび培養線維芽細胞を用いた実験から、MSC由来エクソソームの皮膚線維化に対する抑制作用を明らかにした。一方、MFG-E8の線維化抑制への関与はみられなかった。本研究により強皮症の皮膚硬化に対するMSC由来エクソソームの治療応用が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
全身性強皮症は皮膚および内臓臓器の線維化、血管異常、免疫異常を特徴とする原因不明の自己免疫性疾患である。これまでに強皮症モデルマウス皮膚に対する間葉系幹細胞(MSC)の線維化抑制作用は多数報告されているが、幹細胞であるため生体内への注入などで治療に応用することは難しい。一方、エクソソームは細胞から分泌される膜小胞であり、今回、皮膚線維化への抑制作用が明らかになったことから、臨床への応用が期待できる。
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