研究課題/領域番号 |
20K08772
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
渡部 良広 金沢大学, 附属病院, 特任教授 (50832185)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 中和エピトープ / 舌下ワクチン / アレルギー / IgA / IgE / 感染症 / ブースター / 抗体誘導型ワクチン / アレルゲン特異的抗体 / エピトープ特異的抗体 / 抗体価上昇と親和性成熟 / IgA抗体クラススイッチ / SARS-CoV-2 S抗原 / 食物アレルゲン / 舌下感作 / 舌下免疫療法 / エピトープ / IgG / 親和性成熟 |
研究開始時の研究の概要 |
アレルゲン舌下免疫療法薬(SLIT薬)が開発され、本邦ではスギ花粉症やダニアレルギー患者に使用されるようになりました。アレルギーを根治・長期寛解する唯一の治療法ですが、有効性を説明する効果発現機序の詳細は未解明です。 アレルギー反応では、IgE抗体が即時型反応を惹起します。SLIT薬の効果発現機序には、IgE反応を阻害する機能を持つ“IgG(ブロッキング)抗体”の関与が示唆されています。 本研究では、繰り返しの舌下投与によって“アレルゲン認識IgG抗体の親和性成熟”が達成されることを明らかにすることにより、このブロッキング抗体の特徴を、IgE反応の阻害・抑制の観点から解明します。
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研究成果の概要 |
申請者らの独自技術を用いて、特定標的分子(ヒトIgEおよびSARS-CoV-2 S抗原)の機能性エピトープ部位を同定した。それを用いて、通常の皮下投与および舌下投与(sublingual administration)することにより、IgG抗体価とIgA抗体価の上昇を見出した。特に、IgA抗体誘導は、例えばウイルスの粘膜部位での初期感染を強く阻害する作用が期待される。 特にS抗原においては、RBD-ACE2結合阻害能を有する中和エピトープ部位とS2-HR1/2領域に変異株共通のユニバーサル中和抗体エピトープを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この間にパンデミックとなった新型コロナウイルス感染症のワクチン開発に応用して、本手法の有用性と舌下ワクチンによるIgA誘導(粘膜免疫の主要防御抗体)の新規知見を明示した。エピトープ舌下ワクチンが、初期感染防御ワクチンとして、また中和抗体能を増強する”ブースターワクチン”となる可能性を示した。 特許出願(国際特許を含む)しており、連携企業探索およびSCARDA事業に応募して、将来発生する“新興・再興感染症の蔓延”に早期に対応できる基盤ワクチン技術として確立する。このために継続して研究開発を行う予定である。 この成果は、Vaccines誌に2022年度に発表した。
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