研究課題/領域番号 |
20K08794
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
植木 重治 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (60361234)
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研究分担者 |
寺境 光俊 秋田大学, 理工学研究科, 教授 (70251618)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 好酸球 / 好中球 / 細胞外トラップ / レオロジー / 物性 / 炎症 / 材料工学 |
研究開始時の研究の概要 |
炎症組織を構成する顆粒球(崩壊した細胞や細胞外トラップ含む)そのものに注目し、細胞の固さ、弾力性、含水性といった材料工学的な性質を総体として評価し、全く新しい観点から炎症病態の理解を目指すものである。
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研究実績の概要 |
感染症などで見られる粘液にはに好中球に由来した細胞外トラップ(NETs)が存在しており、その粘性を形成している。種々のアレルギー疾患の炎症部位でも好酸球由来の細胞外トラップ(EETs)が認められるが、好中球性炎症に見られるドロドロとした「液状」の膿や痰を形成することはない。むしろ好酸球は、ニカワ状分泌物・粘液栓などと表現される「固体」に近い臨床所見に関連している。なぜ好中球性炎症と好酸球性炎症の性質がここまで異なるのか、という疑問に対して、集積した細胞自体が有する物性の違いが重要なのではないかという仮説を検証している。 ここまでの結果は好酸球と好中球に由来した細胞外トラップと崩壊した細胞からなる凝集体が、それぞれCT値、粘性、疎水性、含水率がそれぞれ異なる性質を持つことが明らかとなった。さらに、臨床的に採取された粘液との関連性についても検討をすすめ、好中球性炎症と好酸球性炎症の病態を説明するものとして論文を作成し、現在投稿中である。さらに結果は学会等で順次報告を行い、結果の検証を行うための実験を並行して実施中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在論文を投稿中で、さらに査読への対応を行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
論文の査読に備え、検証実験を進めていく。
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