研究課題/領域番号 |
20K08816
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
|
研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
迫 康仁 旭川医科大学, 医学部, 教授 (40312459)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 裂頭条虫 / テニア条虫 / 鑑別診断 / POCテスト |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、寄生虫の鑑別診断を臨床現場あるいは流行現場で実施するために、特殊な装置を使用せずに実施でき、複数の寄生虫を同時に鑑別診断できる方法の基盤を構築することである。まずはヒトの条虫症(裂頭条虫症およびテニア症)に的を絞り、条虫の種特異的なDNAを増幅する方法を開発するとともに、イムノクロマトグラフィー(ICT)の手法を用いて、電気泳動をすることなしに増幅DNAを分別検出する方法を開発する。
|
研究成果の概要 |
寄生虫の鑑別診断を臨床現場や流行現場で実施するための方法を開発した。具体的には、LAMP法を用いた裂頭条虫3種ならびにテニア条虫3種の鑑別DNA検出法にICTによる増幅DNAの分別検出法を組合わせた検査法の開発を行った。LAMP法を用いた種特異的なDNA増幅検査法にはミトコンドリア遺伝子のCOX1を標的とした。また、プライマーの5‘末端をFITC、Biotin、DIGで標識することでICTによる増幅DNAの分別検出を行った。裂頭条虫DNA、テニア条虫DNA、その他寄生虫DNAを用いた精度解析により、開発した検査法は特異度が高い検査法であることが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
寄生虫を鑑別診断することは「臨床と公衆衛生」にとって非常に重要である。本研究課題で開発した鑑別診断法は寄生虫検査の経験のない人でも迅速かつ簡便に寄生虫を鑑別診断でき、さらに社会実装できる高感度なpoint-of-careテスト(POCT)である。また、本研究の成果はウイルス、細菌、原虫、吸虫、線虫などの感染症の、汎用性の高い簡便で迅速な病原体同定法の開発に容易に応用でき、社会に与えるインパクトは大きい。
|