研究課題/領域番号 |
20K08875
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
藤田 俊一 川崎医科大学, 医学部, 講師 (30722607)
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研究分担者 |
向井 知之 川崎医科大学, 医学部, 教授 (00454421)
内田 治仁 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (00550857)
小畑 淳史 川崎医科大学, 医学部, 特任研究員 (10771298)
守田 吉孝 川崎医科大学, 医学部, 教授 (50346441)
金藤 秀明 川崎医科大学, 医学部, 教授 (80448034)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 血管石灰化 / 炎症性サイトカイン / 大動脈 / IL-17A / 慢性炎症 / 動脈硬化 / 乾癬 / 血管平滑筋細胞 / IL-17 / IL-1 / 骨芽細胞 / 骨細胞様細胞 / アンジオテンシンII |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、血管石灰化部位に存在する骨細胞様細胞に着目し、血管石灰化形成・進展における骨細胞様細胞の役割の解明を行なう。骨細胞様細胞の機能調節因子の候補であるアンジオテンシンII及び炎症性サイトカインが血管石灰化形成・進展に及ぼす影響を血管石灰化モデルマウスを用いて解析する。加えて、骨細胞様細胞の機能調節による血管石灰化の進展抑制、更には石灰化の退縮を目指す治療法の探索を行なう。
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研究成果の概要 |
炎症性サイトカインによる血管石灰化への影響を評価するため、大動脈培養実験を行った。マウスより大動脈を摘出し、石灰化誘導培地で培養した。IL-1β、IL-6、IL-17Aを加え、石灰化に及ぼす影響をマイクロCTおよび組織染色にて評価した。結果、IL-17Aが大動脈の石灰化を濃度依存的に促進することが分かった。IL-1β、IL-6にも一部促進傾向が見られたが、統計学的有意差は認めなかった。 本研究成果は、乾癬及び乾癬性関節炎患者において血管合併症リスクが増えることの機序の説明になると考える。また、本モデルは比較的簡便に血管石灰化を誘導できるモデルであり、治療候補薬剤の評価などにも応用可能と考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、IL-17Aが血管石灰化の促進に働くことを示している。乾癬および乾癬性関節炎は、その病態にIL-17Aが強く関与することが知られている。本研究成果は、乾癬及び乾癬性関節炎患者において血管合併症リスクが増えることの機序の説明になると考える。また、本モデルは比較的簡便に血管石灰化を誘導できるモデルであり、本モデルを用いて治療候補薬剤の評価などにも用いることが出来ると考える。
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