研究課題/領域番号 |
20K08994
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
上野 琢哉 東京医科大学, 医学部, 兼任講師 (00296469)
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研究分担者 |
岩本 整 東京医科大学, 医学部, 准教授 (00338831)
竹内 裕紀 東京医科大学, 医学部, 薬剤部長 (20439912)
高原 史郎 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教授 (70179547)
池田 寿昭 東京医科大学, 医学部, 教授 (90246182)
尾田 高志 東京医科大学, 医学部, 教授 (90531187)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 人工臓器 / 移植 / 虚血再灌流 / 樹状細胞 / イメージング / 虚血再還流 / 樹上細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
移植医療における過少ドナープールの改善は重要な課題である。本研究では、希少な移植臓器 (グラフト) をより質の高い状態で移植する為に、課題 (1):虚血再還流時のグラフト機能の質的維持(血液浄化による細胞障害の軽減化)、更には人工腎臓による移植医療の拡大・発展にむけた 課題 (2):3Dプリンタを用いての人工臓器の基礎的研究(急性腎障害時における尿細管障害のイメージングでの免疫生物学的検討)の2点に取り組む。
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研究実績の概要 |
コロナ禍による時間や空間的な制限環境下ではあったが、本研究課題の主軸となる腎移植において献腎を含めた30例近くの移植症例を成功に導けた事は十分な成果と考える。研究最終年度(予定)としては、米国(ボストン)の共同研究施設である Brigham and Women's Hospital, Harvard Medical School への往来頻度も以前に比べて短期間(米国移植学会参加時を含めて3回)となり、研究結果の見直しに繋がった。その結果、急性期状態では炎症性サイトカインの1つであるIL-6と血管内皮障害マーカーのPAI-1との ”負の相関性” を導く事が可能となり、論文掲載に至った(Frontiers in Medicine, IF 5.058)。 更にはこれまでのReview Editor(Frontiers in Immunology, IF 8.786)としての査読業務内容が評価され、Associate Editor(移植部門)への Promotion もあった。Frontiers in Immunology へは基盤研究(B)、挑戦的萌芽の研究代表者としての論文掲載歴があり、本研究のプラットホームでもある ”樹状細胞の移植医療における新たな治療対象としての可能性” を見出す成果となっている。本誌への査読業務の継続は本研究をよりInnovativeでTopic性に富んだ内容課題とするのに重要である。また、もう1つのプラットホームでもある急性血液浄化の移植医療への転用に関しては、学会参加を通じて多くの意見交換が可能となったのも事実であり、論文掲載のみならず新たな科研費: 基盤研究(C)(代表者)の獲得にも繋がった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍による各方面への制限も経時的に解除緩和方向に向かっており、より頻回な会合や意見交換が可能となった。その結果として早い段階での研究成果の見直しや計画内容の修正に繋がり、新たな研究計画の発案や遂行に繋がったと考える。
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今後の研究の推進方策 |
今後はコロナ後の更なる移動や行動制限解除によるこれまで以上の研究成果が期待される。 現段階で既に米国移植学会(米国:サンディエゴ)や国際透析学会(ドイツ:ベルリン)での発表(抄録採択)を予定しており、またヨーロッパ移植学会(ギリシア:アテネ)への発表も予定(抄録投稿済み)している。 これらの学会参加や評議員会(国際透析学会:ISFA)への参加は本研究課題の将来性や方向性を検証する上で、非常に重要であり、更なる論文掲載や国内外への情報発信に繋がる可能性を秘めている。
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