研究課題/領域番号 |
20K09039
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
平下 禎二郎 大分大学, 医学部, 助教 (10527758)
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研究分担者 |
猪股 雅史 大分大学, 医学部, 教授 (60315330)
岩下 幸雄 大分大学, 医学部, 客員研究員 (60534203)
平下 有香 大分大学, 医学部, 病院特任助教 (70771955)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 膵管内乳頭粘液性腫瘍 / 糖代謝 / FDG-PET / mTORC1 / PET/CT / 膵IPMN / 癌化 / 代謝 |
研究開始時の研究の概要 |
IPMNは適切な時期での手術が必要であり、悪性化を診断するためのバイオマーカーの同定と有効な治療法の確立が必要である。 本研究では、まずIPMNの悪性化のバイオマーカーの同定として、腺腫と腺癌症例におけるmTORC1活性上昇に関わる遺伝子異常や、mTORC1活性変化による代謝経路の変化を明らかにし、さらに粘液内に含まれる代謝産物との関係を検討し、最終的には粘液内に含まれる代謝産物で検出可能な癌に特異的なバイオマーカーの同定を行う。さらにmTORC1活性に伴う浸潤メカニズムの解明と治療標的の同定としてmTORC1活性の上昇により引き起こされるIPMNの浸潤のメカニズムを明らかにすることで、新たな治療標的の同定を目指す。
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研究成果の概要 |
膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の癌化に伴う代謝変化を解明し、①悪性化のバイオマーカー同定、②癌進行に関わる因子からの新規治療標的の同定を行った。①腺腫から腺癌への発癌に伴いGLUT1発現が亢進し、糖代謝が変化した。臨床ではIPMNの癌化とFDG-PETが関連し、腺腫・腺癌の鑑別の感度85%、特異度96%であった。IPMN発癌過程でmTORC1が活性し、mTORC1は糖代謝に関連した。②IPMNオルガノイドは作成可能だが成功率が低く、治療標的同定への利用には至らなかった。mTORC1活性の抑制は癌細胞増殖を抑制するが、pS6の予後との相関はなく、発癌段階での影響が強いと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IPMNは手術時期決定のためには腺腫と腺癌の鑑別が重要であり、今回その鑑別のためのバイオマーカーの同定を行った。発癌に伴うGLUT1発現の亢進が明らかとなり、FDG-PETはIPMNの癌化を診断する有用な検査法であることがわかった。また、「有効な治療法の確立」のため、mTORC1活性に伴う浸潤メカニズムの解明と治療標的の同定を行い、mTORC1活性抑制ががんの増殖抑制につながることがわかり、今後実際のIPMNにおける治療のターゲットの一因子となりうる。
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