研究課題/領域番号 |
20K09088
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
渋谷 智義 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (60365616)
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研究分担者 |
折茂 彰 順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (70275866)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 大腸癌 / 癌微小環境 / 線維芽細胞 / 浸潤・転移 / オルガノイド / PDXモデル / CAFs / 癌オルガノイド / CAFs / 大腸癌線維芽細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
大腸癌の間質に多く存在する癌内線維芽細胞 (Carcinoma-associated fibroblasts : CAFs)は癌細胞の浸潤、転移や治療抵抗性獲得に関与していることが知られているが、その分子機構はまだ不明な点が多い。本研究では、大腸癌由来CAFsを抽出し、ヒト大腸癌の浸潤、転移や治療抵抗性獲得に与える影響を解明する。CAFsとヒト大腸癌細胞の相互作用を媒介する遺伝子やシグナルの同定し、大腸癌悪性化や治療抵抗性獲得を抑制する新規根治療法の基礎を前臨床マウスモデルを用いて確立することを目標とする。
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研究成果の概要 |
手術により摘出された大腸癌部および非癌部の検体を採取し21例のCAFsおよびコントロールの線維芽細胞の樹立に成功した。また、8症例の大腸癌オルガノイドも樹立した。細胞に特異的な抗体を使用した免疫組織染色を施行し純度の高い線維芽細胞が樹立されていることが確認された。また、RNA-sequencingにより非癌部由来の対照線維芽細胞と比較して、CAFsにおいて有意に発現が亢進している遺伝子が複数同定された。今後は3D大腸癌オルガノイド培養や、CAFsと大腸癌オルガノイドの共培養系の樹立やマウスへの同所共移植によるPDXモデルを作製し、CAFsで誘導される癌浸潤・転移の生物学的研究を進めていきたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難治性大腸癌の転移再発に対する現行の抗癌剤の治療効果は不十分であり、根治的治療の開発が望まれている。大腸癌の間質に多く存在する線維芽細胞は癌浸潤、転移や治療抵抗性獲得に関与していることが知られているが、その分子機構の理解は不十分である。本研究は、大腸癌由来線維芽細胞を抽出し、大腸癌の浸潤、転移や治療抵抗性獲得に与える影響を分子レベルで解明することにより癌悪性化機構の理解を深める意義がある。
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