研究課題/領域番号 |
20K09134
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
藤井 正大 日本医科大学, 医学部, 准教授 (60297926)
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研究分担者 |
丸山 雄二 日本医科大学, 医学部, 准教授 (50328837)
別所 竜蔵 日本医科大学, 医学部, 教授 (60281432)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | AQP7 / 心筋保護 / 心筋保護液 / アクアポリン7 |
研究開始時の研究の概要 |
心臓に発現してアデノシン三リン酸(ATP)産生源の1つであるグリセロールの取り込みに関与するアクアポリン(AQP)7に着目し,心臓手術で使用されている高カリウム心筋保護液におけるAQP7の役割を解明する.野生型マウスとAQP7欠損マウスを使用し,摘出心とランゲンドルフ灌流装置を用いて,以下の課題について基礎実験を行う.評価法として心機能データ,生化学的心筋障害の定量,心筋ATP含有量,マイクロアレイ解析を行う.(課題1)AQP7欠損のエイジングにおけるSTH2の効果について.(課題2)虚血時間延長におけるSTH2の効果について.(課題3)STH2による心筋細胞内ATP含有量の変化について.
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研究成果の概要 |
アクアポリン7(AQP7)は、グリセロールと水を通過させるアクアグリセロポリンの1つだが、エイジングによるAQP7欠損の影響を検討した。若週齢(12週齢未満)および老齢(24週齢以上)のAQP7ノックアウトマウスの摘出心を用いてランゲンドルフ灌流実験にてSt Thomas’病院2号液(STH2)の影響を検討した。週齢にかかわらずAQP7欠損でもSTH2の心筋保護効果は野生型マウスと同等であった。また、STH2の心筋保護効果の機序を解明するためAQP7ノックアウト成熟マウスの摘出心を使用して全虚血中の心筋内アデノシン3リン酸(ATP)を測定し、STH2は心筋内ATPを温存することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
AQP7欠損の心臓は週齢を重ねるとインスリン抵抗性がみられることや肥満状態では心臓におけるAQP7発現が低下しているとの指摘がある。AQP7欠損状態であっても週齢にかかわらずSTH2心筋保護液は同等の効果を発揮することが示され、虚血中の心筋内ATPも保持されることも明らかとなり、今後の高齢者や肥満患者の開心術における成績向上を目指すためには,さらなる心筋保護メカニズムにおけるAQP7の役割が解明されることは意義深い。
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