研究課題/領域番号 |
20K09172
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
薄田 勝男 金沢医科大学, 医学部, 非常勤講師 (00324046)
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研究分担者 |
道合 万里子 金沢医科大学, 医学部, 講師 (40515673)
上田 善道 金沢医科大学, 医学部, 教授 (50271375)
的場 宗孝 金沢医科大学, 医学部, 教授 (90288308)
浦本 秀隆 金沢医科大学, 医学部, 教授 (90389445)
山田 壮亮 金沢医科大学, 医学部, 教授 (90525453)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | MRI / 拡散強調画像 (DWI) / 肺癌 / 悪性胸膜中皮腫 / 治療効果 / PET-CT / MR拡散強調画像 / 見かけの拡散係数 (ADC) / T2強調画像 / 胸膜腫瘍 / DWIBS / 肺腫瘤 / lung cancer / pulmonary nodule / pulmonary abscess / mycobacterial infection / Lung cancer / Response evaluation / molecular mechanism |
研究開始時の研究の概要 |
1. DWIBS画像を用いた肺癌の臨床病期診断の有用性を確立する。DWIBSによる検査により臨床病期の正診率の上昇を証明する。 2. 肺癌の化学療法・放射線療法の治療効果を、腫瘍量の絶対量(ml)の減少と平均ADC値の上昇で、より客観的な評価が可能なことを証明する。従来のRECISTでは、測定可能な1cm以上の腫瘍を対象としており、判定不能である病変も少なくなかったが、DWIBSを用いることで体内の腫瘍全体が評価対象となる。 3. 肺癌のADCと、肺癌の分子機構との関連を明らかにする。ADCと、肺癌の分子機構(増殖・アクアポリン発現・肺癌の遺伝子変異の有無、等々)との関連性を評価する。
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研究成果の概要 |
MR拡散強調画像 (DWI)は、水の拡散現象の抑制領域を描出する撮影法で、従来脳神経領域で応用され、悪性腫瘍でも診断に有効である。DWIは、PET-CTと違って被曝がなく、薬剤の血管内注入等も不要である。DWIが、肺腫瘤の良悪性の鑑別診断、肺癌のN因子・病期診断、縦隔病変・胸膜病変の良悪性の鑑別診断、および肺癌切除部の再発と切除部肉芽の鑑別に有用であることを明らかにした。CTを用いて治療効果を判定するRECISTとは違って、全身の非造影MR拡散強調画像であるDWIBSを用いて、肺癌の化学療法・放射線療法の治療効果を、腫瘍量の減少と平均ADC値の上昇で表示可能である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MR拡散強調画像 (DWI)は、水の拡散現象の抑制領域を描出する撮影法であり、従来脳神経領域で応用され、悪性腫瘍でも診断に有効と判明した。DWIは、PET-CTと違って被曝がなく、薬剤の血管内注入等も不要である。 MRIにより,従来のCT に比較し,形態だけでない良悪性の質的解析が可能である。MRI は,PET/CT に比較し,早期の治療効果判定が可能であり,安価である。肺病変であっても,他臓器と同様,被ばくのまったくないこの優れたMRI 検査が適切に診療に使用され,肺腫瘤の良悪性の鑑別,肺癌のN 因子・M 因子・病期診断に利用され,さらには肺癌の化学療法や放射線治療の効果判定に応用される。
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