研究課題/領域番号 |
20K09178
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
近藤 和也 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (10263815)
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研究分担者 |
吉田 光輝 徳島大学, 病院, 講師 (30403710)
宮本 直輝 徳島大学, 病院, 助教 (00865305)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 胸腺癌 / DNAメチル化 / 網羅的解析 / CpGサイト / 癌抑制遺伝子 / DNAメチル化 / CpGサイト |
研究開始時の研究の概要 |
胸腺癌はgeneticな異常が高頻度であると報告されたが、epigeneticな異常の研究は少ない。47万のCpG siteのDNAメチル化を網羅的に検索し、胸腺癌で高頻度にDNAメチル化した93個のCpG islandを抽出し、癌関連遺伝子と予想される7個をピックアップした。胸腺癌と胸腺腫で、pyrosequence法にて、DNAメチル化を検討する。RT-PCR にてmRNAの発現を、免疫染色で蛋白発現を検討する。胸腺癌の悪性度と関連する癌抑制遺伝子を検索し、新たな診断・治療の標的分子とする。胸腺癌のDNAメチル化が多く、epigenetic治療の標的となるか、を検討する。
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研究成果の概要 |
胸腺上皮性腫瘍のDNAメチル化を網羅的に検索し、正常胸腺、胸腺腫と比較して有意に胸腺癌でDNAメチル化の多い7遺伝子(GNG4, GHSR, SALL3, HOXD9, GAD1, NPTX2, MT1)を抽出し、DNAメチル化、mRNA、蛋白発現を解析した。 解析した7つの遺伝子において、DNAメチル化は正常胸腺、胸腺腫と比較して胸腺癌で有意に高率であり、DNAメチル化が高いほど無再発生存率が悪く、腫瘍の悪性度と関連した。特に、GAD1遺伝子において、胸腺癌はDNAメチル化が高く、mRNA・蛋白の発現も高く、DNAメチル化が高いほど無再発生存率が悪かった。oncogenicな働きが推測された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胸腺癌は、難治性であり、治療薬も限定されている。新薬を発見するため、新しいアプローチが必要である。私たちの研究は、網羅的にDNAメチル化を解析し、胸腺癌が“ エピジェネティック(遺伝子変化を伴わない遺伝子発現の変化)な異常を多く有する腫瘍”であることを示した。特に、GAD1遺伝子は、DNAのメチル化頻度と蛋白発現が相関し、腫瘍の悪性度と関連する。治療の候補分子となることが推測された。
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