研究課題/領域番号 |
20K09184
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
齊藤 朋人 関西医科大学, 医学部, 講師 (10548605)
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研究分担者 |
蔦 幸治 関西医科大学, 医学部, 教授 (00392332)
石田 光明 関西医科大学, 医学部, 講師 (00464173)
林 美樹夫 関西医科大学, 医学部, 講師 (10368251)
赤間 智也 関西医科大学, 医学部, 准教授 (10548788)
村川 知弘 関西医科大学, 医学部, 教授 (50359626)
谷口 洋平 関西医科大学, 医学部, 講師 (50609592)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 肺癌 / 再発 / MECA-79 / high-endothelial venules / fibroblast / invasive front / 3次元解析 / 肺腺癌 / HEVs / CAFs / TLSs / 病期 IA / 立体的病理 / 立体病理 / 高内皮細静脈(HEV) / 浸潤 / 癌免疫抑制機構 |
研究開始時の研究の概要 |
肺癌の征圧には、その浸潤領域invasive frontにおける浸潤/癌免疫抑制機構の解明が必要である。肺癌の浸潤形式は非肺胞上皮置換性増殖、脈管侵襲、気腔内進展など多彩だが、その空間的広がり、特に「浸潤領域において腫瘍先進部は主病巣と連続するか?」という点は未解明である。また高内皮細静脈high endothelial venuleは肺癌浸潤領域においてリンパ節類似構造を誘導し腫瘍破壊を促進し浸潤・転移阻止に寄与する。従来の2次元病理解析では未解明の知見に迫る為、申請者らは肺癌浸潤領域 invasive frontの空間的病理解析による浸潤/免疫抑制機構の解明を目的に本研究を計画した。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、肺癌における①腫瘍先進部と主病巣の空間的連続性の解明、②HEVの解剖学的局在・立体構築の解明、③HEV形成阻害機構の解明である。 微小乳頭型肺腺癌の3次元解析では主病巣とinvasive frontとの連続性が示唆された。Invasive frontにおけるMECA-79陽性high endothelial venules、α-smooth muscle actin陽性cancer-associated fibroblastsの出現はIA期肺癌の再発予測因子である可能性が示唆された。また偶発的な所見として、肺腺癌自体のMECA-79発現も再発に関与する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
私たちの研究成果は、「肺がんはなぜ再発しやすいのか?」という疑問に迫るものでした。具体的には早期の肺腺がんでは、がんの周りに患者さんの免疫が反応して形成される特殊血管(high-endothelial venules)が再発を促進している可能性が示唆されました。また、肺腺がん細胞がMECA-79という特殊な糖タンパクを発現すると再発しやすくなる可能性も示唆されました。これらを標的としてさらに研究が進むことで肺がん再発のメカニズムの理解が深まり、新たな治療法の開発につながることが期待されます。
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