研究課題/領域番号 |
20K09229
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
|
研究機関 | 群馬県衛生環境研究所 |
研究代表者 |
南嶋 しづか 群馬県衛生環境研究所, 研究企画係, 研究員 (20622088)
|
研究分担者 |
南嶋 洋司 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20593966)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | キヌレン酸 / キヌレニン経路 / HIF-PH阻害薬 / PHD阻害剤 / HIF / 低酸素 / 低酸素応答 / 敗血症性ショック / KATⅡ阻害剤 / 敗血症性心筋障害 / トリプトファン代謝 / 敗血症性心筋症 |
研究開始時の研究の概要 |
癌や貧血だけではなく、様々な疾患の病態には低酸素応答が密接に関与している。本年のノーベル生理学・医学賞が低酸素応答の研究者に授与されたように、低酸素応答の分子メカニズムはその重要性が広く認識された研究領域であり、その知見の様々な疾患・病態の治療への応用が期待されている。申請者の研究グループは、低酸素応答を標的とした腎性貧血、乳酸アシドーシスなどの新規治療法の開発について報告してきたが、本研究では、低酸素応答を介したトリプトファン代謝経路(キヌレニン経路)の敗血症性心筋障害治療への応用と、そのための詳細な分子メカニズムの解明を目標としたい。
|
研究成果の概要 |
敗血症性ショックは、急性循環不全による多臓器障害から死に至らしめる敗血症の重篤な病態のひとつであり、敗血症患者の不良な予後と密接に関連のある病態である。その原因として、敗血症性ショックには血管内容量減少によるものと敗血症性心筋障害 (SIMD; sepsis-induced myocardial dysfunction)によるものとが混在していることが挙げられる。 本研究において我々は、生体の低酸素応答の活性化が必須アミノ酸であるトリプトファンの代謝経路の中間代謝産物キヌレニンの産生上昇を介して敗血症性心筋障害を軽減し、敗血症性ショックの生存率を改善できることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
敗血症性ショックは、急性循環不全による多臓器障害から死に至らしめる敗血症の重篤な病態のひとつであり、敗血症患者の不良な予後と密接に関連のある病態である。その原因として、敗血症性ショックには血管内容量減少によるものと敗血症性心筋障害 (SIMD; sepsis-induced myocardial dysfunction)によるものとが混在していることが挙げられる。 本研究において我々は、生体の低酸素応答の活性化が必須アミノ酸であるトリプトファンの代謝経路の中間代謝産物キヌレニンの産生上昇を介して敗血症性心筋障害を軽減し、敗血症性ショックの生存率を改善できることを明らかにした。
|