研究課題/領域番号 |
20K09235
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
吉谷 健司 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (30524029)
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研究分担者 |
月永 晶人 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 客員研究員 (80867523)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 脳血流 / 麻酔薬 / 頸動脈遮断 / 近赤外線分光法 / 周波数フィルター / インドシアニングリーン / 静脈麻酔薬 / 吸入麻酔薬 / 脳酸素代謝率 / 脳代謝 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでに開発してきた近赤外製分光法(NIRS)による脳血流(CBF)測定と新たに開発する脳酸素代謝(CMRO2)測定を用いて、麻酔薬によるCBF、CMRO2の差を比較検討する。これまで、動物実験では麻酔薬による脳血流に対する影響を調べた報告はあるが、ヒトで行った研究は見られない。インドシアニングリーンをトレーサーとして用いることで、ベッドサイドでのCBF、CMRO2の測定方法を確立し、麻酔薬の種類による脳血流、脳酸素代謝への影響を検討する。
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研究成果の概要 |
我々はベッドサイドでインドシアニングリーンと近赤外線分光法を用いて局所脳血流を測定する方法を開発した。その方法を用いて頚動脈を遮断する内頚動脈内膜剥離術、頚動脈バイパスを伴う胸部大動脈ステントグラフト内挿術で頚動脈遮断中の脳血流に対する吸入麻酔薬、静脈麻酔薬の影響を調べた。頚動脈遮断中に遮断側では有意に脳血流が低下し、遮断解除後には脳血流は基準値のラインまで回復した。頚動脈遮断中に吸入麻酔薬を使用した場合は、有意な脳血流低下は見られなかったが、静脈麻酔薬を用いた場合は頚動脈遮断中に有意な低下を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
静脈麻酔薬が、脳血流を低下させることは動物実験及び健常人ボランティアで報告はされていたが、術中に動脈硬化の進んだ患者で麻酔薬の脳血流に対する影響を調べた報告はこれまでにない。本来は、放射線科の施設に患者を搬送してPET、SPECTや脳灌流CTなどで脳血流を測定する必要があったが、我々の方法を用いると手術中の頸動脈遮断などの臨床現場で脳血流の測定が必要な状況で測定可能になる。今回の研究では実際に麻酔薬により脳血流に差があることが分かり、今後の臨床応用が可能になる。今後、様々な場面での活用が期待される。
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