研究課題/領域番号 |
20K09246
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
柴田 伊津子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (10404245)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | SGLT2阻害薬 / 心筋スタニング / 心筋虚血再灌流傷害 / 心筋保護 |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病治療薬SGLT2阻害薬は近年、複数の大規模比較試験で心血管イベントを減少させたことから非常に注目されているが心保護の作用機序は解明されていない。 本研究では糖尿病治療薬SGLT2阻害薬の心筋虚血再灌流傷害の一つである心筋スタニングに対する心筋保護効果を検討する。更に、SGLT2阻害薬のSGLT1選択性の違いが心筋スタニングに対する心筋保護効果へどのように影響するかを検討し心保護の作用機序を明らかにする。
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研究成果の概要 |
糖尿病治療薬であるSGLT2阻害薬は近年、複数の大規模比較試験で心血管イベントを減少させたことから非常に注目されており、その機序も多岐にわたると推測される。また、すべてのSGLT2阻害薬はSGLT1阻害作用を併せ持つが、薬剤によりSGLT1選択性は大きく異なり選択性の違いが心血管イベント減少効果に影響するのかについては不明である。今回、ブタの心筋スタニングモデルを用いてSGLT1選択性の異なるエンパグリフロジンとフロリジンの虚血前投与が心筋虚血再灌流傷害からの回復に与える影響について検討した。エンパグリフロジンによる心筋虚血再灌流傷害からの回復は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病治療薬であるSGLT2阻害薬は近年、複数の大規模比較試験で心血管イベントを減少させたことから非常に注目されており、その機序も多岐にわたると推測される。今回、ブタの心筋スタニングモデルを用いた急性期の心筋虚血再灌流傷害を想定した研究ではエンパグリフロジンによる短時間での心収縮力の回復は認められなかった。 SGLT2阻害薬による心血管イベント減少は体液バランスの改善による前負荷・後負荷の軽減や代謝面への作用、心筋エネルギー効率の改善などが複合的に作用した結果であり、今回のような短期間投与では心保護効果は得られなかったのかもしれない。
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