研究課題/領域番号 |
20K09263
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
内田 篤治郎 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (40262183)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 直接経口抗凝固薬 / 直接トロンビン阻害薬 / 血液粘弾性検査 / 血液粘弾性測定 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、(1)健常人ボランティアより採血した検体に、アピキサバン、リバロキサバン、エドキサバンを濃度を変えて添加した人為検体に対して、誘電コアグロメーターによる評価を行い、組織因子等を作用させた系において、誘電率測定における指標が上記直接経口抗凝固薬(DOAC)混合時に濃度依存性に延長することを明らかにし、(2)実際に処方されている患者を対象とする臨床研究により、誘電コアグロメータによる評価指標とDOAC血中濃度の相関について解析する、という2点について検討し、誘電コアグロメーターによる評価がDOACの薬効評価に役立つことを示すこと目的としている。
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研究実績の概要 |
令和3年度まで、第X因子阻害薬である、アピキサバン、エドキサバン、リバーロキサバンを対象とする検討を進めてきたが、測定系として直接トロンビン阻害薬への適用が可能かどうかを検討することとした。令和4年度は健常ボランティアより採血した検体に直接トロンビン阻害薬である、ダビガトランを加える形で人為検体を作成し、これに検討中のDOAC測定系を適用する形で、交流1MHz下で測定した誘電率の変化から求める凝固時間の変化について、検討した。 ダビガトランについては、10名のボランティア採血を行い、採血検体にダビガトランを加え0、50、100、200、400ng/mLの人為検体を作成し、凝固時間の相関性について検討をした。凝固時間はそれぞれ平均(標準偏差)で108(18), 265(69), 391(83), 457(98), 633(82)秒であった。ダビガトラン濃度との間で有意な相関があり、0ng/mLの凝固時間と、50ng/mL以上のいずれの検体も有意に凝固時間が延長していた。またダビガトラン800ng/mLとした全血人為検体に、0-100mcg/mLになるように、イダルシズマブを添加し、ダビガトランの残存濃度と凝固時間の関係を調べたところ、この二つのパラメーターの間には強い相関が認められた。ダビガトランの評価系としては、特に、50ng/mL付近の低濃度域での凝固時間の延長が著しく、薬効消失の判定において、有用性が発揮される可能性が示された。 以上の検討により、人為検体という制約はつくものの、本測定系によりDOAC全般の薬効評価が可能となることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究における目的に、直接トロンビン阻害薬の薬効評価を加えることとし、令和4年度は人為検体を用いた評価を行うことになったため。
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今後の研究の推進方策 |
直接トロンビン阻害薬として、アルガトロバンに対する性能評価を加え、DOACの薬効評価系としての性能を検討する。結果を取りまとめ、論文発表につなげる。
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