研究課題/領域番号 |
20K09352
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
三上 毅 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (30372816)
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研究分担者 |
鈴木 比女 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (30815452)
秋山 幸功 札幌医科大学, 医学部, 講師 (50404653)
三國 信啓 札幌医科大学, 医学部, 教授 (60314217)
小松 克也 札幌医科大学, 医学部, 助教 (60749498)
平野 司 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (90867483)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | arachnoid membrane / ischemia / inflammation / seizure / reperfusion / fibrosis / stroke / fibroblast |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、脳虚血や認知機能低下におけるくも膜の炎症線維化という様相とそれに基づ く論理を検討する。具体的には、実臨床で得られた検体において、くも膜内の線維芽細胞を 制御する炎症マーカーや線維芽細胞に分化する間葉系幹細胞を見出し、画像上の脳小血管病 や認知機能との関係を明らかにする。さらに、ラット慢性脳虚血モデルを作成し、くも膜の 線維芽細胞の分化増殖機序とそれらの制御機序を見出し、くも膜の炎症線維化制御というダ イナミックな病態と治療効果の可能性を明らかにする。
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研究成果の概要 |
慢性脳虚血性疾患と非虚血性疾患で得られた前頭葉皮質上のくも膜を解析した。くも膜の厚さは年齢が影響しており、厚いくも膜では内層に線維芽細胞やマクロファージが増勢し、VEGFαやTGFβなどの炎症マーカーが増加していた。また、くも膜内の血管新生の存在を確認した。虚血性疾患において、強い炎症反応が認められており、疾患による影響もみられることがわかった。また、実験動物において、両側総頚動脈閉塞を作成し、てんかん波やパワースペクトラム解析を行った。痙攣発生には、虚血が影響を及ぼしていることを見出した。再灌流障害における痙攣発作には、microbleedsが強く影響していることを見出だした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、脳小血管病の発現に脳内の老廃物を排出するglymphatic systemが関係しているという報告も散見されており、認知症との関連が示唆されている。本研究は、脳虚血に対してくも膜の炎症や線維化制御に着目したはじめての研究であり、微弱な頭蓋内慢性炎症がもたらすくも膜の炎症や線維化が脳小血管病や頭蓋内血管病変を通して脳機能に及ぼす影響を解明することに貢献した。このメカニズムを通した治療が実現することにより、拡大増加する医療費や介護負担の縮小をめざすことができ、今後の超高齢社会への対応策となると考えている。
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