研究課題/領域番号 |
20K09366
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
三木 一徳 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (00536823)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 脳動脈新生 / 脳血管障害 / arteriogenesis / スフィンゴシン1リン酸受容体1 / microRNA / 側副血行 / mRNA / 脳梗塞 / 動脈新生 |
研究開始時の研究の概要 |
生来ヒトの脳では、普段は活用されていない多くの側副血行経路があり、主幹動脈閉塞による脳梗塞の場合、脳動脈側副血行路の発達した症例では梗塞に陥る領域が小さく、機能予後が良好であることが知られている。このため脳梗塞治療においては側副血行路を介した血流で脳梗塞拡大を防ぎ予後を改善させることは重要な治療ストラテジーの一つとなりうる。本研究の目的は、脳主幹動脈閉塞時に脳内で生じている側副血行活性化のメカニズムを解明し、脳軟膜動脈の発達を促す人為的側副血行賦活治療薬の経動脈投与を行うことにより、従来のバイパス治療などに取って代わる、新しいストラテジーの脳梗塞治療法を開発することである
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研究成果の概要 |
我々は内皮細胞に発現するスフィンゴシン1リン酸受容体1(S1PR1)がシアストレスを感知し、その下流のシグナリングを誘導すること、S1P1 選択的作動薬であるSEW2871を脳梗塞モデルマウスや慢性低灌流モデルマウスに投与し、脳軟膜動脈へリモデリング効果がマウスの脳軟膜動脈を発達させるこ と、脳血流の改善、脳梗塞体積の減少、神経所見の改善を認めること、eNOSリン酸化やBBBの再構築、炎症抑制などが関与することを明らかにした。現在は血管内皮細胞を直接ターゲットとして S1P1R遺伝子発現を抑制するmicroRNAを開発し、S1P1Rの発現と脳血流や梗塞体積の関係との解析を行っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳梗塞治療として再開通療法と同時に、脳血流の低下を防ぎ、いかに梗塞に陥らせないかという治療戦略は重要であり、多くの脳梗塞症例に適応しうる。実際に我々は脳表の動脈新生の発達したヒト脳梗塞でが梗塞体積が少なく、機能予後が良好であること確認してきた。成体脳であっても脳梗塞後に新たな血管が形成される現象が認められ、特に血管内皮細胞だけでなく平滑筋、基底膜よりなる大口径の機能動脈のリモデリングを意味するArteriogenesis (動脈新生)が制御できれば、脳主幹動脈閉塞の場合に側副血行路を介した脳血流の保持が可能となるため動脈新生の発達を促す方法の開発が期待されているが、未だ開発されていない。
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