研究課題/領域番号 |
20K09449
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 山形県立米沢栄養大学 (2021-2022) 北海道大学 (2020) |
研究代表者 |
船木 智 山形県立米沢栄養大学, 健康栄養学部, 助手 (10647192)
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研究分担者 |
中川 慎介 福岡大学, 薬学部, 准教授 (10404211)
角家 健 北海道大学, 医学研究院, 特任准教授 (30374276)
周東 智 北海道大学, 薬学研究院, 教授 (70241346)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 神経保護薬 / 脊髄損傷 / 血液脊髄関門 / 神経保護 / 2次損傷 / 血液脳脊髄関門 |
研究開始時の研究の概要 |
脊髄損傷に対する有効な治療法はいまだ確立されておらず、その治療法の確立は急務である。これまでの研究から、一次損傷に引き続いておこる血液脳脊髄関門(Blood Brain Spinal Cord Barrier: BBSCB)の破綻を防ぐことが、二次損傷の軽減化に重要であることがわかっているが、その具体的な方法はいまだ確立されてない。本研究では、約2400の化合物をスクリーニングした結果、類似の化合物の類縁体14剤が培養脳血管内皮細胞に対する保護作用を持つことを見出した。そこで、本研究の目的は、これらの化合物の最適化により、脊髄損傷後の二次損傷を軽減する新規神経保護薬の開発である。
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研究成果の概要 |
約2400種の化合物をスクリーニングし、VCP化合物の類縁体14剤が培養ヒト脳血管内皮細胞に対する細胞保護作用を持つことを見出した。次に、類縁体を代表する1化合物を脊髄損傷マウスに腹腔内投与した結果、血中濃度が有効薬効濃度に達すること、明らかな副作用を生じないこと、脊髄損傷周囲のIgG漏出面積を抑制することを確認した。続いて、マウス頚髄圧挫損傷を作成後、VCP化合物を腹腔内投与し、8週間後の運動機能、感覚機能を評価した。その結果、治療群は対照群と比較して、機能学的に有意な改善効果を示さず、組織学的にも、治療群は損傷範囲を有意に減少しなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
VCP化合物は北海道大学独自の化合物であり、培養ヒト脳血管内皮細胞に対する濃度依存的細胞保護作用、および、脊髄損傷後の血液脊髄関門保護作用など、脊髄損傷に対する新規神経保護薬としての可能性を示した。長期的には、マウス脊髄損傷に対する治療効果が得られなかったが、本化合物自体の最適化、至適投与方法の検討により、脊髄損傷に対する新規神経保護薬の開発が期待できる。
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