研究課題/領域番号 |
20K09497
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
|
研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
鈴木 賀代 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (20456388)
|
研究分担者 |
金森 昌彦 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (20204547)
安田 剛敏 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (20377302)
渡邉 健太 富山大学, 附属病院, 診療助手 (90865255)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 血中腫瘍循環細胞 / 軟部肉腫 / 肺転移 / リキッドバイオプシー / 早期転移診断 / 遠隔転移 / 血中循環腫瘍細胞 / 腫瘍由来DNA |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、軟部肉腫患者でリキッドバイオプシーによる転移の早期診断に有用なバイオマーカーを確立し、転移形成の準備段階で血中循環腫瘍細胞 (CTC)がどのように転移促進機能を獲得するのか、腫瘍由来DNA (ctDNA)の解析も加え、転移制御機構を解明する。概要は、1) 転移形成の早期診断を可能にするCTCやctDNA解析を標的とするリキッドバイオプシーの確立、2) 転移形成の早期から転移巣形成までにおけるCTCやctDNA の動態評価、3) CTCやctDNAの機能抑制による抗転移効果の検証である。将来的には、CTCやctDNAの制御を介した転移の早期診断と進行抑制の新しい治療法の基盤となる。
|
研究成果の概要 |
マウス軟部肉腫の肺転移モデルにおいて、血中腫瘍循環細胞(CTC)は、原発巣が肉眼的腫瘤を形成する2週から存在し、原発巣の増大とともに増加した。さらに、微小転移形成以前から出現するという体内動態を明らかにした。CTCの回収が確立できれば、微小転移の出現予測に有用と考える。一方、CTC数と肺転移数に直接的な関連は認めず、遠隔転移の進行は、CTCの存在のみでは規定されない。CTC回収の際にコロニー形成をする細胞集団を認めた。転移能を規定する因子の1つとして、循環血液中におけるコロニー形成能について解明することが今後の課題の1つである。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
軟部肉腫の原発巣に対する治療は、広範切除を行うことで成し遂げることができる。しかし、生命予後の改善には、原発巣の確実はな切除に加え、遠隔転移の制御が不可欠である。軟部肉腫の遠隔転移の早期診断として、血中腫瘍循環細胞(CTC)の体内動態の把握および機能解析を進めることは、遠隔転移を制御し、治療成績の向上につながる。
|