研究課題/領域番号 |
20K09510
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
宮城 正行 北里大学, 医学部, 講師 (90627556)
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研究分担者 |
内田 健太郎 北里大学, 医学部, 講師 (50547578)
大久保 直 北里大学, 医学部, 准教授 (10450719)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | マクロファージ / 腰痛 / 非炎症性 / M2 polarization / M2 マクロファージ / 線維輪 / M2極性化 / TGF-β / 非炎症下 / 椎間板 |
研究開始時の研究の概要 |
椎間板傷害モデル、KOマウスおよび臨床検体を駆使してM2マクロファージおよびM2マクロファージが産生する神経ペプチドを介した炎症非依存性の腰痛メカニズムを明らかにする。1. マウス腰椎椎間板傷害モデルにM2マクロファージ選択的除去剤を投与後、行動解析を行うことでM2マクロファージの腰痛への関与を明らかにする。2. M2マクロファージ産生神経ペプチドKOマウスを用いてM2マクロファージ由来神経ペプチドの腰痛への関与を検討する。3. 手術時に採取したヒト椎間板組織を用いたトランスレーショナルスタディを展開し、神経ペプチド、M2マクロファージマーカーの発現と腰痛の関連性を検討する。
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研究成果の概要 |
腰痛の生涯罹患率は85%と報告され、超高齢者社会を迎えた我が国における腰痛患者は2,800万人にものぼる。椎間板性腰痛に関する研究の多くは炎症性メディエータに着眼した研究であり、非炎症下での腰痛については明らかになっていない。本研究では非炎症下での椎間板性腰痛メカ二ズムを解明するために、M2マクロファージ由来神経ペプチドの同定と疼痛との関連性を検討した。その結果、M2由来の神経ペプチドとしてPeptide Lvを同定した。また、M2への極性化に関与する因子としてTGF-b, SEMA7Aを同定した。これらの因子は新たな腰痛治療ターゲットとなるかもしれない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢社会を迎えた我が国において腰痛治療は極めて重要である。本研究は非炎症性メディエータによる腰痛という新たな病態の一端を明らかにしたものであり、高い社会的意義を有するものと考えられる。
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