研究課題/領域番号 |
20K09531
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
岩月 正一郎 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (70595397)
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研究分担者 |
窪田 裕樹 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (10347403)
武田 知樹 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (30814256)
安井 孝周 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40326153)
野崎 哲史 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (50813432)
水野 健太郎 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (70448710)
梅本 幸裕 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (80381812)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 精子形成 / 男性不妊症 / 炎症 / トランスレーショナルリサーチ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、冒頭に掲げた問いに対する答えを導き出すため、これまで私たちが確立した内分泌障害や抗癌剤による精細胞障害といった異なる機序による不妊症の動物モデルを用いる。本研究では、これらのモデル動物における炎症の評価を行い、ヒト精巣における炎症所見との関連を調べるトランスレーショナルリサーチを計画している。さらに新規治療開発への応用を目的として、動物モデルに対する抗炎症治療の開発を試みる。本研究により、不妊治療への新たな治療オプションの提供へつながり、治療成績を向上することができると考えている。
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研究実績の概要 |
本研究では、精子形成障害のメカニズムを炎症に着目して解明することを目的として、せし形成障害モデル動物における炎症関連物質の発現を解析することから研究を開始した。その結果、炎症性サイトカインであるインターロイキン(IL)-6の発現上昇や、細胞接着に関するConnexin43の発現が変化することを見出した。さらに、精子形成障害のある無精子症(非閉塞性無精子症)患者の精巣生検組織において、CD4/8の発現が亢進し、IL-4やIL-10といった線維化関連物質が増加していることを見出した。また、精巣の線維化には加齢による変化が大きく関わる可能性を見出してきた。 もう少し炎症と精子形成障害の関連を臨床的に証明することを目的として、末梢血白血球分画と精子形成障害の関連について検討した。セルトリ細胞機能が障害されている患者で末梢血好中球数と好中球-リンパ球比(NLR)が増加することが明らかとなった。このことより、炎症により、セルトリ細胞機能が低下することで精子形成障害が生じる可能性が臨床的に示された。また、加齢に着目すると、非閉塞性無精子症の治療成績は年齢が高いほうが良好であるものの、精巣萎縮の進行やセルトリ細胞機能低下は年齢に従って確実に悪化することを示した。 以上のことより、炎症と精子形成障害の関連が、主に臨床的な検討からであるが明らかとなってきた。本研究の基礎研究で得られた知見と実臨床でのデータと関連付けた考察が、今後のさらなる検討課題であると考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
モデル動物の作成に難渋し、基礎研究を計画通りに行うことができなかった。しかし臨床的なデータは炎症との関連を示唆するものが得られている。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画どおりの進行は困難であるが、得られた臨床データと基礎研究から得られた知見を融合するような考察が可能な研究を進行していく予定である。
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