研究課題/領域番号 |
20K09569
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
|
研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
本橋 秀之 東京医科大学, 医学部, 兼任助教 (20554380)
|
研究分担者 |
石橋 英俊 東京医科大学, 医学部, 准教授 (60334439)
加田 日出美 東京農業大学, 農学部, 教授 (40214340)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
中途終了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 凍結保存 |
研究開始時の研究の概要 |
若年がん患者が抗がん剤等の化学療法や放射線治療を受けると不妊リスクが増大する。思春期前の小児・若年がん男性の場合、成熟した精子の保存ができないため、がん治療に先立って妊孕性温存を行うという選択肢がなかった。そこで精巣組織を凍結保存し、がん治癒後に移植等で生殖能を回復する考えに注目し、本研究では、マウスをモデルとして未熟な精巣組織において細胞やDNAに損傷のない凍結保存法を確立するとともに自家移植と生殖補助技術により凍結融解後における発生の有効性を検討する。
|
研究成果の概要 |
若年がん患者が抗がん剤などの化学療法や特定部位への放射線治療を受けると、生殖細胞がダメージを受け不妊となるリスクが増大するなどの問題が指摘されている。本研究課題においては、生存性などに優れた精巣組織の凍結保存法を開発することを目的とした。凍結操作時における温度変化の計測により、従来法に比べて、冷却速度の向上が認められ、冷却速度は従来法に比べ向上した。冷却速度、生存性、発生能の指標により最大限のデバイス小型化に成功した。以上のことから、スピーディーかつ簡便で融解後の発生能に優れた精巣組織の凍結保存が可能となった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
若年女性ががんに罹患すると、抗がん剤や放射線治療によって生殖細胞がダメージを受け不妊となることが問題となっている。そこで、がん治療開始前に原始卵胞を含む卵巣組織を採取して凍結保存しておき、治癒後に生殖能力を回復させる治療が注目されている。このため、より有効性の高い卵巣組織の凍結保存法の発展が期待されていた。本研究により、精巣組織の凍結保存デバイスが新たに開発できたことから、小児・若年がん男性の将来的な妊孕性温存に向けて大きな前進となり、泌尿器科学・がん生殖医療分野への学術的波及効果が期待できる。
|