研究課題/領域番号 |
20K09571
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
川守田 直樹 東北大学, 大学病院, 講師 (00617524)
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研究分担者 |
伊藤 明宏 東北大学, 医学系研究科, 教授 (70344661)
佐竹 洋平 東北大学, 大学病院, 助教 (70783984)
方山 博路 東北大学, 大学病院, 助教 (90466558)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 間質性膀胱炎 / 薬剤性膀胱炎 / 過活動膀胱 / 膀胱虚血 / 慢性骨盤痛症候群 |
研究開始時の研究の概要 |
膀胱部に強い持続痛がありながら、尿路に感染や炎症所見を認めない、原因不明・難治性の慢性骨盤痛症候群や、頻尿や畜尿時痛を呈する間質性膀胱炎といった、難治性の病気・症状症候群は治療に大変難渋する疾患であり、痛み止めや安定剤などの対症療法のみが施行され、病態解明と治療法の開発が急務である。私達はこれまでの基礎研究で、骨盤内の他臓器(結腸・子宮内膜症)が膀胱機能に影響を及ぼすことを報告した。本研究でた、複数の病態が混在しているこの難治疾患に対し、病態モデルの尿中代謝物に着目し、病態分類を可能にする尿中バイオマーカーとなる代謝物の絞り込みを行い、病態分類のためのスコア化を目的とする。
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研究成果の概要 |
間質性膀胱炎、薬剤性膀胱炎、過活動膀胱はときに鑑別困難なことがあり、尿中バイオマーカー(BM)が待望されている。膀胱虚血モデル(AIモデル)を用いて、膀胱組織でBMの探索を行った。AIモデルは膀胱粘膜でsGC、CCL7.24、epha7など複数のmRNAの上昇を認めた。AIモデルを作成後、食餌を通常食に変更することにより、膀胱結血流の改善と、排尿間隔の延長傾向が認められた。また、CD31のmRNAの上昇を認めた。一方、尿中での有意差は検出されなかった。以上より、膀胱粘膜で病態関連BMの候補を見出したが、尿での同定までにはいたらなかった。尿中代謝物での差別化は、異なったアプローチが必要と考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
間質性膀胱炎は、薬剤性膀胱炎や過活動膀胱(OAB)との鑑別が困難である。尿中バイオマーカー(BM)が待望されている。我々はOABを呈する膀胱虚血ラットモデル(AIモデル)の膀胱粘膜でsGC、CCL7,24、epha7などのmRNAの上昇を認めた。AIモデルを作成後、食餌を通常食に変更すると膀胱結血流の改善と、過活動の改善が認められた。また、CD31のmRNAの上昇を認めた。しかしながら、尿中での有意差は検出されなかった。以上より、疾患差別化のBIの候補を見出したが、尿中BMの同定までにはいたらなかった。一方、膀胱虚血と高脂肪職食が引き起こすOABは、食事の改善により改善する可能性を示した。
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