研究課題
基盤研究(C)
本研究は3つの目的を達成するために計画されている。Carbonyl reductase 1 (CBR1)DNAを卵巣癌腹膜播種の遺伝子治療に応用するためエクソソームを新たなDrug delivery toolとして安全かつ効率的に行い得る遺伝子治療の条件を確立すること。CBR1の抗腫瘍作用が直接的なものか間接的なものか明確にするためCBR1が細胞内シグナル伝達系のどこに作用するのかメタボローム解析によってCBR1の作用機序を明らかにすること。血中のCBR1 DNA量が予後と相関するのか治療効果と相関があるのかを調べ予後予測マーカーとなり得るか検討すること。
マウスCbr1 (mCbr1) を過剰発現するトランスジェニックマウス (mCbr1-Tgマウス) を作製した。二系統についてmCbr1の発現を調べたところ、一系統は様々な組織で、もう一系統は心臓で過剰発現していた。心臓を用いた質量分析解析の結果、mCbr1の過剰発現と相関のある蛋白質が73個同定され、電位依存性アニオンチャネル等が含まれていた。mCbr1-Tgマウスは、各臓器におけるCBR1の生理的意義を解析するのに有用であると考える。卵巣癌細胞内でCBR1過剰発現によりeIF2シグナルの変動が顕著であった。CBR1が腫瘍抑制に複数の経路を介して関与している可能性が示唆された。
Carbonyl reductase 1 (CBR1) の生理的意義を解明する一助として、マウスCbr1 (mCbr1) を過剰発現するトランスジェニックマウス (mCbr1-Tgマウス) の作製に成功した。mCbr1-Tgマウスは、各臓器におけるCBR1の生理的意義を解析するのに有用であると考える。CBR1が腫瘍抑制に複数の経路を介して関与している可能性が示唆され、新たな治療戦略の可能性を見出した。
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