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絨毛膜羊膜炎で上昇するアクチビンは何をしているのか - 胎児と胎盤への作用の解析

研究課題

研究課題/領域番号 20K09592
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関群馬医療福祉大学 (2022)
群馬大学 (2020-2021)

研究代表者

安部 由美子  群馬医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (70261857)

研究分担者 小川 典子  島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (90598111)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードアクチビン / インヒビン / フォリスタチン / 絨毛膜羊膜炎 / 胎児胎盤系 / 羊水 / 羊膜細胞 / 胎仔肺 / DDS / 胎児-胎盤系
研究開始時の研究の概要

絨毛膜羊膜炎は早産の主な原因であるとともに、新生児慢性肺疾患などのリスクを高める疾患である。絨毛膜羊膜炎や子宮内感染症では、羊水中で、増殖因子であるアクチビンが高値となるが、この増加したアクチビンが胎児や胎盤に対してどのような影響を及ぼしているかについては詳細が不明である。本研究では、マウスの羊水中に、アクチビンや、アクチビンの作用を打ち消すことの知られているインヒビンやフォリスタチンを注入し、胎仔の器官や羊膜を調べることにより、アクチビンの胎児-胎盤系への作用を明らかにする。アクチビンによる作用が明らかになることにより、インヒビンやフォリスタチンを用いた胎児治療に繋がることが期待される。

研究成果の概要

絨毛膜羊膜炎では羊水中のアクチビンが増加することが報告されている。アクチビンは多機能性の増殖因子だが、羊水中で増加したアクチビンが胎児胎盤系にどのような影響を及ぼしているかは判明していない。このため、マウス羊水中へのアクチビンの注入実験と、羊水が接している羊膜細胞を用いた研究により、アクチビンの作用を探索した。アクチビンへの曝露により胎仔肺で発現量に相違のある遺伝子を検出した。一方、羊膜細胞では同様の変化は見られなかったことから、羊水中のアクチビンは胎盤よりも胎仔への影響が大きいことが考えられた。更に、薬物送達に汎用される脂質ナノ粒子が、羊水中において血清中と同様の安定性を示すことを見出した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

絨毛膜羊膜炎は早産の主因であるとともに、新生児慢性肺疾患などのリスクを増加させる疾患である。一方、炎症により多機能性の増殖因子アクチビンが羊水中で増加することが報告されているが、アクチビンの胎児胎盤系への作用は不明であった。今回、アクチビンにより胎仔肺で発現が抑制される遺伝子を見出したこと、及び、薬物送達システムで汎用されている脂質ナノ粒子が、羊水中において血清中と同様の安定性を示すことを明らかにしたことにより、アクチビンの負の制御因子で生体内物質であるインヒビンやフォリスタチンを用いた、羊水中注入による胎児治療の可能性が示唆された。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (6件)

  • [学会発表] 羊膜細胞におけるActivin A産生への炎症性サイトカインの影響2021

    • 著者名/発表者名
      甕加央梨,大町晃,櫻井玲依,青木亮太,佐藤澄恵,中川詞雄,内山陽介,岡庭隼,森田晶人,日下田大輔,井上真紀,亀田高志,岩瀬明,水谷哲也,安部由美子
    • 学会等名
      第94回日本内分泌学会学術総会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 増殖因子Activin Aの胎仔肺における作用2021

    • 著者名/発表者名
      櫻井玲依,小川典子, 佐藤澄恵, 大町晃,甕加央梨, 青木亮太, 安部由美子
    • 学会等名
      第35回日本下垂体研究会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] マウス羊水中のActivin A2021

    • 著者名/発表者名
      櫻井玲依,小川典子, 佐藤澄恵, 大町晃,甕加央梨, 青木亮太, 安部由美子
    • 学会等名
      第45回日本比較内分泌学会大会及びシンポジウム
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] ヒト羊膜上皮細胞におけるInterleukin-1βによるActivin A遺伝子発現促進機序2021

    • 著者名/発表者名
      大町晃,櫻井玲依,甕加央梨,青木亮太,佐藤澄恵,内山陽介,岡庭隼,森田晶人,日下田大輔,井上真紀,亀田高志,岩瀬明,安部由美子
    • 学会等名
      第45回日本比較内分泌学会大会及びシンポジウム
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] ヒト羊膜上皮細胞におけるActivin A産生へのIL-1βの影響2021

    • 著者名/発表者名
      甕加央梨,大町晃,櫻井玲依,青木亮太,佐藤澄恵,中川詞雄, 内山陽介,岡庭隼,森田晶人,日下田大輔,井上真紀,亀田高志,岩瀬明,安部由美子
    • 学会等名
      第45回日本比較内分泌学会大会及びシンポジウム
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] ヒト羊膜上皮細胞は低酸素状態においてもIL-1βによりINHBA mRNA発現の亢進を示す2021

    • 著者名/発表者名
      青木亮太,大町晃,櫻井玲依,甕加央梨,佐藤澄恵,内山陽介,岡庭隼,森田晶人,日下田大輔,井上真紀,亀田高志,岩瀬明,安部由美子
    • 学会等名
      第45回日本比較内分泌学会大会及びシンポジウム
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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