研究課題/領域番号 |
20K09603
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
島田 勝 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (40301452)
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研究分担者 |
山下 暁朗 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (20405020)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | HPV / 感染 / 細胞必須因子 / CRISPR/Cas9 / virus-cell interaction |
研究開始時の研究の概要 |
本研究計画では、以下の3つの方法を用いてHPV感染に関わる細胞因子の網羅的探索を行う。 1) HPV感染における新規同定された細胞受容体候補であるHPV-BP1の役割を詳細に解析することにより、HPVの感染過程の解明を行う。更に、HPV-BP1に対する中和抗体の作成によりHPV感染の予防法の開発を試みる。 2) タグ付きHPV遺伝子産物を細胞に導入し、質量分析法でHPVとの結合する細胞因子を網羅的に同定、解析によりHPVの感染過程、特に発がんメカニズムを解明し、HPV感染の治療法を検討する 3) CRISPR/Cas9ゲノム編集技術によるHPV感染に関わる必須な細胞因子を同定し、HPV感染に対する次世代治療・予防法の開発を検討する。
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研究成果の概要 |
HPV E6がカスパーゼ非依存であるアポトーシス誘導因子(AIF)の分解によって癌を誘導することを発見し、BP-1がHPV受容体候補であると同定した。1) 高リスクHPV E6がAIFに結合し、AIFの分解によって、AIFが誘発したクロマチン分解を阻害する。AIF欠損では、16E6発現細胞がSTS誘発アポトーシスを減少させた。2) BP-1は細胞の表面に発現し、HPVと結合及び共局している。BP-1が欠損されると細胞へのHPV感染が有意に低下した。2)これらの知見は、HPV BP-1がHPV受容体候補でありAIFが子宮頸がんの新しい治療標的を表す可能性があることを示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HPV BP-1受容体候補を見つけたことで、今後はBP-1遺伝子を標的としたワクチンや抗体などの開発によって新しいアプローチでHPVの感染予防および治療法を開発できる。2)高リスクHPV E6遺伝子はアポトーシス遺伝子であるp53を分解し、カスパーゼ依存性経路によって癌を誘発することが知られている。本研究では初めてHPV E6がカスパーゼ非依存であるアポトーシス誘導因子(AIF)の分解によって癌を誘発することを発見した。この発見は、AIFが子宮頸がんの新しい治療標的を表す可能性があることを示している。
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