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妊娠初期胎児の子宮内低酸素とmicroRNAの関連について

研究課題

研究課題/領域番号 20K09623
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

桃井 伸緒  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (10285033)

研究分担者 郷 勇人  福島県立医科大学, 医学部, 講師 (30443857)
青柳 良倫  福島県立医科大学, 医学部, 講師 (30509469)
金井 祐二  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (60448628)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード胎児低酸素 / フェニトイン / 血行動態 / 胎児 / 低酸素 / マイクロRNA
研究開始時の研究の概要

子宮内環境の悪化は、胎児遺伝子の発現部位を調節するエピゲノム変化を介して、将来的に生活習慣病を高率に発症させることが示唆されています。しかしながら、エピゲノムに影響が高いと思われる妊娠初期の胎児低酸素を評価する方法は確立されていません。今回の研究は、妊娠初期の胎児低酸素が引き起こす母児間調節機構をmicroRNA(miRNA)に注目して研究するとともに、胎児低酸素を非侵襲的に母体血中で評価するバイオマーカーを模索します。

研究成果の概要

胎児心筋細胞のHERGチャネル電流(IKr)を阻害し徐脈を引き起こし、低酸素状態にすることがin vitroでのみ観察されているフェニトインを、妊娠在胎日齢(ED)11.5のマウスに投与し、小動物用超音波高感度イメージングシステムを用い、胎仔の心血行動態を評価観察した。フェニトイン投与群で用量依存性に心拍数と背側大動脈血流量の低下を認め、in vivoで初めて妊娠マウスへのフェニトイン投与により胎仔マウスが徐脈に至ることを示した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

胎仔低酸素の動物実験は、主に母胎自体を低酸素下に置くことにより行われてきたが、母体への侵襲が胎仔に及ぼす影響を除外できない欠点があった。今回使用したフェニトインの母胎投与は、低侵襲で母胎血行動態に影響を与えることなく、胎仔を徐脈から低酸素状態にすることを可能にする。現在、胎仔低酸素モデルとしての確立を目指しており、確立後、低酸素が胎仔microRNAに変化を及ぼさないかどうか、胎盤を通過するmicroRNAにより母胎血液で胎仔低酸素を検知できないかを検討していく。また、本実験は、HERGチャネル阻害薬の妊娠初期における使用の危険性とその機序を改めて示すことができた。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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