研究課題/領域番号 |
20K09624
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
北折 珠央 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (40444989)
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研究分担者 |
杉浦 真弓 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (30264740)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 不育症 / 脱落膜 / 慢性子宮内膜炎 / 慢性子宮脱落膜炎 / 菌叢解析 / 流産 / 絨毛膜羊膜炎 |
研究開始時の研究の概要 |
わが国では流死産を繰り返す不育症は5%であり頻度であり、そのうちの25%が原因不明とされ、有効な治療はなく不育症診療の大きな課題であった。私たちはその中に反復着床障害の原因として注目されている慢性子宮内膜炎が関与している可能性に着目した。不育症では慢性子宮内膜炎の頻度は約10~60%と報告されるが診断基準が統一されておらず、流産の原因となるのかは未解明である。 私たちが行ってきた菌叢解析による原因不明不育症の病態解明の研究成果を応用して、腟、頸管分泌物、子宮内膜、脱落膜の菌叢と慢性子宮内膜炎または脱落膜炎の関係を精査し、その診断法の確立を目指し、適切な治療法による出産率改善を証明する。
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研究成果の概要 |
慢性子宮脱落膜炎(CD)が不育症に関与するか前方視的に検討した。不育症患者は絨毛染色体正常流産群(n=22)、染色体異数性流産群(n=27)にわけ、流産歴のない妊娠初期中絶検体(絨毛染色体正常)(n=17)を対照群としてCDの有無を検討した。さらに次回妊娠が確認できた46例でCDの有無による生児獲得率を比較した。不育症患者においてCDは認めたが、染色体異数性流産群でCDの頻度が有意に高く、染色体正常流産群、対照群では差は認めなかった。CDの有無で生児獲得率、次回妊娠までの期間に差を認めなかった。以上より不育症病態においてCDの関与は示されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、急速に不妊症、着床障害の分野で注目されている慢性子宮内膜炎という病態が、不育症でも関連するのではないかという報告から、不育症検査として慢性子宮内膜炎を検査する施設が増えてきている。しかしながら不育症との関連、特に胎児の染色体検査を含めた検討はなされておらず今回それを明らかにできた。不育症患者において染色体異常流産で有意に高頻度でみられるが、慢性子宮内膜炎の有無でその後の妊娠までの期間や出産率には影響がみられず直接的な原因ではないということが示唆された。不育症領域では新しい検査や治療が出ると確実な実証なく広まりがちであるが、常にこういった検証が必要であることがわかった。
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