研究課題/領域番号 |
20K09678
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
池田 悠至 日本大学, 医学部, 准教授 (80713453)
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研究分担者 |
清谷 一馬 公益財団法人がん研究会, がんプレシジョン医療研究センター 免疫ゲノム医療開発プロジェクト, 主任研究員 (30433642)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Wee1阻害薬 / 子宮頸癌 / 子宮頸癌 WEE1阻害薬 / WEE1阻害薬 |
研究開始時の研究の概要 |
子宮頸癌は標準療法としてDNA損傷をもたらす化学療法、放射線療法(もしくはその併用療法)が行われる。TP53の抑制を機序にもつ子宮頸癌において、TP53とともに細胞周期のG2→Mチェックポイントを担うWEE1を阻害する事により、DNA損傷を受けたがん細胞にエラーを修復する間を与えずアポトーシスに誘導出来ると考える。またその機序には免疫学的側面が関与している可能性がある。本研究では子宮頸癌におけるWEE1阻害の効果の評価、および投与時の免疫学的環境の評価を行う事を目的とする。
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研究成果の概要 |
HPV16型陽性のSiHa細胞ではシスプラチンおよびAZD1775併用による相乗効果を確認され、Wee1阻害薬によりリン酸化CDC2を阻害していることが確認された。またSiHa細胞において、Sub-G0/G1期の割合がシスプラチンおよびAZD1775併用投与群において顕著に増加していた。さらに、シスプラチンと放射線照射(0-10Gy)による条件にて、AZD1775治療による明らかな細胞コロニー数の減少を示した。以上よりHPV16型陽性 SiHa細胞にて顕著にシスプラチンとWee1阻害薬下における細胞障害性の相乗的な増強が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、HPV16型陽性 SiHa細胞にて顕著にシスプラチンとWee1阻害薬下における細胞障害性の相乗的な増強が確認された。つまり本研究により子宮頸癌におけるWee1の細胞周期調節機序が解明され、既存の標準治療法の増強作用をもたらすWee1を標的にした子宮頸癌の新たな治療開発の一端に貢献することが予測された。特に一般臨床で施行されている放射線化学療法の条件下にてWee1阻害薬の治療増強効果が確認され、今後臨床試験を経て実臨床にこの治療法が応用される事が大きく期待される。
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