研究課題/領域番号 |
20K09709
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院(第1診療部、第2診療部、第3診療部 |
研究代表者 |
山崎 博司 地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院(第1診療部、第2診療部、第3診療部, 中央市民病院, 難聴研究部 部長 (80536243)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 人工内耳 / 脳機能 / 難聴 / 聴覚中枢 / 視聴覚統合 / 脳波 / 聴覚 / 聴覚野 / 光トポグラフィー / 発達 |
研究開始時の研究の概要 |
健聴者では視覚入力と聴覚入力は協調して語音聴取に寄与してると考えられている。一方、先天性難聴を持つ人工内耳装用者の聴覚野では、視覚入力と聴覚入力が拮抗しており、十分な聴覚入力が得られなければ聴覚野は視覚情報を処理するようになる。しかし、低年齢から人工内耳を介した聴覚入力が得られた際に、視聴覚入力が協調するか、拮抗するかは不明である。本研究では、視聴覚統合の結果乗じる錯覚であるマガーク効果を用い、人工内耳装用者の視覚野と聴覚野活動がどのように同期するかを多チャンネル脳波計を用いて検証する。申請者は視覚野と聴覚野の協調した活動の発達には臨界期があると考えており、この仮説を脳波を用いて検証する。
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研究成果の概要 |
人工内耳装用者を音声言語聴取が良好な言語獲得後失聴群(PostLing群:7名)と言語獲得前失聴聴覚優位群(PreLing_auditory群:7名)、言語獲得前失聴視覚優位群(PreLing_visual群:9名)の3群に分け、視聴覚統合タスク時の-150msから-25msのβ帯域のパワーを比較した(音声刺激開始=0ms)。その結果、Czのβ帯域のパワーはPreLing_visual群で優位に小さい結果となったが、Ozのβ帯域のパワーはPreLing_visual群で小さい傾向があるものの有意差は認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先天性難聴を有する人工内耳装用者の中で、人工内耳による聴覚活用が良好で音声言語を用いたコミュニケーションが可能なものは、言語獲得後失聴と同様の脳波のパターンを示したのに対し、聴覚活用が不良でコミュニケーションに視覚言語が不可欠な装用者はCzのβバンドパワーが有意に低い結果となった。この結果は先天性難聴を有する人工内耳装用者の聴覚活用を評価する他覚的検査所見として、Czのβバンドパワーが有用である事が示唆している。今後、人工内耳装用者ごとに術後のCzにおけるβバンドパワーの経時変化を評価することで、言語発達との関連を検証すると同時に、適切なリハビリテーション手法の選択に活用できる可能性がある。
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