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予後不良となるヒト甲状腺癌のモデルマウス作製と治療標的の探索

研究課題

研究課題/領域番号 20K09748
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

山口 高志  千葉大学, 大学院医学研究院, 講師 (60626563)

研究分担者 東 和彦  千葉大学, 大学院医学研究院, 技術専門職員 (80422260)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード甲状腺がん / 疾患モデル / 遺伝子改変マウス / 3D培養 / 甲状腺癌
研究開始時の研究の概要

本研究では、甲状腺特異的にOncogenic Kras G12DとSV40 large T抗原 (SVLT)を発現させたマウスを作成して解析する。同マウスは、予後不良となる甲状腺癌の発症モデルとなるもので、腫瘍より樹立した甲状腺癌細胞株の特性を解析することで、診断・治療標的の探索へと進む。また、SVLTを特異的に認識する抗体でヒトの甲状腺腫瘍をスクリーニングし、SVLT抗体に陽性となった症例におけるウイルスゲノムの探索も行う。これらの研究結果を統合することで、予後不良となる甲状腺癌の病理を明らかにし、これを制御できる診断治療技術の実現へと展開する。

研究成果の概要

本研究の目的は、予後不良となる甲状腺がんの発生と進展において、RAS遺伝子変異とポリオ―マ属ウイルスの感染の関与することを明らかにすることである。このため、ポリオ―マ属のSV40ウイルスに由来する tsA58 large T抗原を変異のあるKRAS遺伝子(KrasG12D)を、甲状腺特異的に発現するマウスを作成して解析した。甲状腺での発癌が病理組織学的に確認され、回収して培養した細胞はヌードマウスへの接種で腫瘤形成が確認された。これらのことより、予後不良となる甲状腺がんの発生にはKRAS遺伝子の変異とウイルス感染の関与が明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果の学術的意義や社会的意義は、第一に遺伝子改変マウスモデルを用いることで、甲状腺におけるRasシグナル異常な活性化とSVLTの発現が共に引き起こされる状況が甲状腺がんを引き起こす可能性を明らかにしたこと、第二に同甲状腺マウスモデルからの安定的な甲状腺がん細胞株の樹立方法を確立したことである。当該甲状腺発がんマウスモデルからの甲状腺がん細胞株の培養化システムは、これまでに作成されたさまざまな甲状腺発がんマウスモデルに応用することが可能であることから、当該システムが甲状腺がんにおける新たな早期発見バイオマーカーおよび治療標的分子の探索研究に応用されることが期待される。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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