研究課題/領域番号 |
20K09752
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
高倉 大匡 富山大学, 学術研究部医学系, 講師 (50345576)
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研究分担者 |
將積 日出夫 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (60187507)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 平衡訓練 / 感覚代行刺激 / 大脳皮質活動 / 慢性めまい / 上頭頂小葉 / 難治性慢性めまい / 前庭リハビリテーション / 感覚代行 / 近赤外線分光法 / 大脳血流応答 / ニューロフィードバック / 脳波 / 難治性めまい |
研究開始時の研究の概要 |
慢性めまい・体平衡障害患者の治療には前庭リハビリテーション(前庭リハ)が行われているが、十分回復しない難治性症例も存在し、従来の治療法に代わる新たな治療アプローチが求められている。我々は、同患者群への前庭リハとして、従来の手法とは異なった、めまいの認知に関与している大脳皮質機能を直接調節する、ニューロフィードバック(NF)療法の応用を試みる。正常被験者および慢性めまい患者に対して、めまいに対する慣れと代償を促進する従来の前庭リハに対して、NF療法を単独もしくは付加して行い、その臨床効果を検証するとともに、至適な治療条件を決定し、NF療法を応用した前庭リハの実用化を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究により、体性感覚による前庭感覚代行刺激を利用した平衡訓練が、正常人の体平衡機能を即時的に改善し、前庭感覚関連一次体性感覚野で新規感覚情報の統合処理がなされている可能性があること、同新規平衡訓練が、従来の前庭リハビリが奏功しない慢性めまい患者の自覚的めまい感を改善し、不安定下での直立維持における大脳皮質活動に可塑的変化をもたらすこと、さらに、その自覚的めまいの改善効果が、右上頭頂小葉の活動性と関連することを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前庭感覚代行刺激による平衡機能改善効果とその作用メカニズムが大脳皮質レベルで明らかとなったことで、従来治療が困難であった難治性慢性めまい患者への平衡機能不全患者に対する標準的治療の確立やより至適な治療機器の開発に役立つものと考える。
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